東田君の名言・・・
![]() | 跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること (2014/09/05) 東田直樹 商品詳細を見る |
東田君シリーズ最後は、
彼の名言を拾い集めたいと思います。
挨拶
「挨拶をするために人だけを区別するのは、本当に大変です。
相手が誰だかすぐにはわからないことも、挨拶ができない理由のひとつですが、
僕にとっては人間が魅力的な存在ではないからでしょう。」
植物
「僕は、植物に嫉妬することがあります。」
「誰かが僕を呼ぶ声が聞こえます。声のするほうに振り返った時、
自分が人間だったことを思い出すのです。」
空いっぱいの青
「人の行動は、何を基準に異常だと決められるのでしょう。
何度注意されても、なぜ自閉症者は、
こだわり行動をやめられないのでしょう。
僕が青空を見て泣けてくる気持ちは、
こだわり行動をしているときの気持ちに少し似ています。
せつなくて、寂しくてどうしようもないくせに幸せなのです。」
デジャヴ
「空想と現実の間に存在するデジャヴ。
その世界からなかなか抜け出せない自閉症者もいるかもしれません。」
絆
「人は、人によって救われます。
それを絆という言葉で表現されます。
もしも、誰からも気にかけてもらえないとしたなら、
人は人生に絶望するでしょう。」
広くて狭い僕の世界
「自分を知らない人が、この世に存在することが、
当たり前なのです。
知り合いなんて、地球全体から見れば、
ほんのわずかな人数ではないでしょうか。
そう考えると、人からよく思われたいとか、
誰かと比べて優位に立ちたいとかいう願いは、
あまり意味のないことのようにも感じます。」
想像上の僕
「小さい頃の僕は、普通になった自分を想像するたび、
胸が苦しくなっていました。
このままの僕ではだめだという気持ちが強かったのです。
幸福な自分を想像することで、
今の僕は、本当の自分ではないと思いたかったのでしょう。
僕は他の誰かになりたかったのです。
それがかなわない夢だと知ってからは、
自分の生きる道を真剣に模索し始めました。」
彼は、間違いなく神様からのギフトです。
自閉症やそれに近い日常行動をもつお子様を抱えているご家庭にとって
彼の本がどれほど心の支えになっているかわかりません。
時には、
会話ができない彼の言葉の方が
会話のできるわれわれの言葉よりも
深く真実をついているのはなぜでしょうか・・・
それは観ているもの
もしくは観ようとする心の動機が、
すぐに生産性へ走るわれわれとは違う・・・ということでしょう。
「みなさんは何を観ていますか」
東田君は優しく私たちに問いかけます。
最後の最後に・・・
あとがきにでてくる「呪術師ドン・ファン」の言葉をご紹介いたします。
「目からの重荷を取り除くために
耳を使わにゃいかん。わしらは生まれたときから
もののごとを判断するのに目を使ってきた。
わしらが他人や自分に話すのも主として見えるものについてだ。
戦士はそれを知っとるから世界を聴くのさ。世界の音に聴いているんだ」

エゴ
人生は創造なんだと思います。今自分の前に現れたものが自分の創造であり、自分が観ているものなのかもしれないです。無意識なことがとても多かったので 自分が創造したものを見つめたいです。変えることもできるわけだし、
宙さんは何を観ているのですか。