一句一首
ランチの準備、
揚げ物の添え菜を洗っていて浮んだ句。
今日見えるお客様に思いをはせながら
水をはじくほど凛とした採れたての菜を洗うときは
いのちの尊さに触れるときです。
たのしみは 秋のトマトの老木に なお赤々と なる実とるとき
もう夏はとうの昔に行ってしまいました。
けれど、その中で懸命に最後の命の実をつけようとするトマトの茎。
人間の手で少しでも命を永らえることができるならと
伸びきった茎を紐でとめ、支えようとする自分がいます。
ここ二日ランチを召し上がってくださった方にお出しした菜っ葉とトマトのお話です。
ありがとうございました。
