ご質問にお答えして・・・
人間の肉体は大きな理性であり、
精神と呼ばれているものは小さな理性なのだ。 ニーチェ
昨日のこの言葉を
わたしなりに解読してみます。
私たちの肉体は、精神より大きな理性を持つということです。
肉体は、労働であり、忍耐であり、行動であり、体験です。
精神とは、この時代おそらく「キリスト教的精神」ではないかと
推察されます。
ニーチェは、神から与えられた理性を否定しています。
かのプラトンの説・・・
神の設計図があって
われわれは「作られてある」理論を否定します。
さらに、カントやヘーゲルのように
その神から与えられた理性をどんなに広げても
存在にはならないと否定しています。
ましてや世界は、神によってしか認識されないとしたデカルトなど
もってのほかということです。
ニーチェは、これらの2000年にもわたる大先輩たちの理論(哲学)を
ことごとく全否定します。
私たちの肉体は、
「たえずより強く、より大きなものへと生長し続ける
生命衝動運動であり、
自己の限界を超越し新たな価値を創造する」
という理論の持ち主です。
ですから、冒頭の理論となるのでしょう・・・
神が作り上げた肉体、精神などくそくらえ・・・と
わたしには聞こえます。
ニーチェは、「なり出でてある」を
よみがえらせようとしたのではないでしょうか・・・
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theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : ニーチェ
