普通の人間の、普通の霊性
もちろん、全く詳しくない。
ただ、ニーチェの言葉は自然なのだ。
ニーチェは虚無主義(ニヒリズム)と言われている。
しかし、実像は全くの真反対だと思う。
そう言う意味でもニーチェは間違って広まっている可能性が高い。
ニーチェは「神は死んだ」と言った。
当時のヨーロッパでは考えられない思想だ。
ここでいう「神」は
日本人が創造する「お陰様」とか「八百万の神」というたぐいの「神」ではない。
絶対的に人間の上位に君臨する神であり、
人間がその神から理性を頂いて世界を把握している(自然科学)と捉える神だ。
デカルトは、神に近づきたかったが、
人間が分析する自然科学が
神の目線の延長であっては不遜だという考えで
神と人間を厳密に分けた。
その行きついた先が唯物論だ。
人間に霊性や神性が宿るわけがないと捉えたのだ。
霊性や神性は「神の分野」だから
永久不可侵というわけだ。
はたして心身二元論が完成される。
ニーチェは、その「神」は死んだと言ったのだ。
ニーチェの時代、「神」は「近代=科学と経済(お金)」にとって変わった。
今の時代、
ニーチェの言葉を借りれば、
「近代という巨人は死んだ」ということだろう。
私たちは、今こそニーチェの言葉を振りかえることだ。
天秤座の彼は、1900年、
調和的自己の高見を私たちに示して亡くなった。
近代が生まれてちょうど折り返し点のことだ。
彼は一足先に
普通の人間の、普通の霊性を
予見していたに違いない。
人間の肉体は大きな理性であり、
精神と呼ばれているものは小さな理性なのだ。 ニーチェ
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theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : ニーチェ
