これからの頭のよさとは
おやじのこんな会話がよくある・・・
「○○知ってる?」
「知らんよ、そんなもん」
「え、知らないの!」
(みっともないほどちょっと優越感が滲んでいる)
まるで知っていることだけが素晴らしいかのような物言いだ。
知らない人の鬼の首を取ったかのように誇らしげだ(笑)
人間、知っていることが一体何だというのだろう・・・
今ならググれば大抵の「知ってる」は確保できる。
そもそも、こういった会話の知っているは実に薄っぺらいし、
こういう会話を吹っかけてくる人に限って
スマホでググるということを知らない。
「知る」と言うのは確かに大切な過程の一つだ。
しかし、その知るを「知性」にまで育てることが賢明だ。
「知性」とは、誰も知らないことを知ろうとする熱意とその継続、
そしてそれを適切な場面で使えることだ。
もっと言えば、自分の幸せ、周りの幸せに活用することだ。
精神科医の和田秀樹さんは
こういった「バカな物知り」が生まれる理由として
こう述べられている。
人に言われた通りのことができるのが頭がいいとか、
ものを知っていることが頭がいいとする風潮は危険、
もちろん、ものを知っているのは悪いことではないが、
それよりも知識の使い方のほうが重要なのだ。
この風潮は、
ものを知ることというのは、
正しい答えをひとつ見つけたことだ!
と勘違いしている人が多いためだという・・・
古い学歴論の残骸である。
「知る」というのは選択肢の一つに過ぎない。
その知ったことが
自分に合っているのか
どこで使えそうなのか
それによって新たな行動が生まれ、
また「知る」が必要になる・・・
知るというのは、
旅で言えば地図のようなものに過ぎない・・・
通り過ぎるかもしれないし
じっくりと味わうかもしれない・・・
そう言う訳で、インターネットのおかげで、
私たちは知っていることはさほど価値あることではなくなってきた。
じゃあ、本当の価値は何なのか?
それは、「姿勢」だ。
知ろうとする姿勢
続けようとする姿勢
熱意を持って取り組む姿勢
わからない人に親切に教える姿勢
失敗しても次に行ける姿勢
丁寧に考えようとする姿勢
損をしてもいいから発信・発想する姿勢
これからの頭の良さは、
持っているものの大きさではなく
そういった「姿勢」のことになっていくでしょうね。
小さなお子さんをお持ちの親御さんは是非肝に銘じてください。
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tag : 頭の良さ
