鎌倉➡江の島➡浜松へ⑪
いよいよ最終日・・・
浜松を楽しみます。
永禄11年(1568)、三河から東進し、今川領の制圧を開始した徳川家康。家康は、駿府に攻め込んできた武田信玄の侵攻に備え、遠州一帯を見渡せる三方ヶ原の丘に着目しました。天下を盗るためには、まず信玄を倒さなければならないと判断した家康は、元亀元年(1570)、岡崎城を長男の信康に譲り、三方原台地の東南端に浜松城を築城、駿遠経営の拠点としました。
浜松城公園HPより
ホテルの近くに浜松城がありました。
ホテルマンに浜松城の見どころを伺うと
「さくらの時期以外はぁ」と歯切れの悪いお返事が・・・(笑)
まあ、地元に人にとってはそんなものなのでしょう・・・
しかし、そうそうこの浜松城に来ることもないなと思った私たちは
やはり行ってみることにしました・・・
もちろん、天守閣の再建ですが
結構立派でしたよ。

町にお城があるというのは、
その町のシンボルとして、
また地元民の憩いの場所として
かなり重要だと私は思います。
住民に潜在的なバックボーンを植え付けます。
以前、23号線沿いの大きな建物(確かジャスコ)が壊され
その国道から津城の丑寅櫓が見えた時の心躍るあの感じがまさに
その瞬間だったのでしょう・・・
ところが今では、
その跡地に大きな市中銀行のビルが建ち
国道からのこの丑寅櫓が全く見えなくなりました。
「無粋」
「文化」を守る・見せるという「粋」なトップ経営者・財界人が
この街にはいないと気付かされました。
「文化」とは、常に神仏とともにあるものです。
祭り(伝統)も市(経済)もそうやって
神仏のお膝元で続いていくものです。
そうして人の心も懐も潤すからこそ発展していけるのです。
津には、日本の三大観音やハーバーなどがありますが、
本気で活性化しようとしているとは思えません。
城、湊、市場、相場・・・
これが街を作るための必要条件です。
津にはそのすべてがそろっているのに、
なんとも衰退の一途をたどっています。
<中部地方の門前町>
三条 - 新潟県三条市 - 本成寺・東本願寺三条別院
弥彦 - 新潟県弥彦村 - 弥彦神社
八尾 - 富山県富山市 - 聞名寺
門前 - 石川県輪島市 - 總持寺祖院
志比 - 福井県吉田郡永平寺町 - 永平寺
板垣 - 山梨県甲府市 - 甲斐善光寺
身延 - 山梨県南巨摩郡身延町 - 久遠寺
長野 - 長野県長野市 - 善光寺(長野善光寺)
座光寺 - 長野県飯田市 - 元善光寺
上条 - 静岡県富士宮市 - 大石寺
谷汲 - 岐阜県揖斐郡揖斐川町 - 華厳寺
大須 - 愛知県名古屋市中区 - 大須観音(日本三大観音)
荒子 - 愛知県名古屋市中川区 - 荒子観音
笠寺 - 愛知県名古屋市南区 - 笠寺観音
竜泉寺 - 愛知県名古屋市守山区 - 龍泉寺観音
甚目寺 - 愛知県あま市 - 甚目寺観音
妙興寺 - 愛知県一宮市 - 妙興寺
大樹寺 - 愛知県岡崎市 - 大樹寺
門谷 - 愛知県新城市 - 鳳来寺
大門 - 三重県津市 - 津観音(日本三大観音)
一身田 - 三重県津市 - 専修寺
大変残念ですが、
補助金と言う甘い汁欲しさに
やったふり感が満載と感じます。
そしてそれに群がる魑魅魍魎・・・
以前音読会で下の本を読んだことがありますが、
まさに商店街が廃れていく理由が
なんとその商店街内部(利権)にあったとは・・・
そう分かった本でした。

繰り返しますが、
全国の商店街の原型は、
神仏とともにある門前町や
それを支える国主の城下町であることが多いです。
「文化」というのは、
核になる寺社や伝統工芸がもちろんありますが、
そこに経済が生まれるからこそ何百年もかけて
「文化」が昇華されていくのです。
その「経済」を内輪だけの山分けに使っていたら
それは廃れていくに決まっています。
発展させない程度を保ち
国から補助金をもらい
やる気のない無駄遣いの相談役、
実績が生まれなくても責任を問われない高額コンサル・・・
彼ら魑魅魍魎と当事者たちで
ほど良いところでお手打ちとする。
結果は一目瞭然・・・

今我々が知っている戦国武将たちは、
もちろん発展させることが次の戦のたくわえになりますから
必死でなさってでしょうが、
その文化経済を栄えさせたという功労だけでも
敬うに値する人物たちです。

(家康像)
浜松は、津の人口の3倍ほど・・・

津にとってここがネックなのかもしれませんが、
室町末期、
海運業者仲間の慣習法を成文化した日本最古の海商法である
廻船式目には「津」が入っています。
<日本三津>
安濃津 - 伊勢国安濃郡(三重県津市)
博多津 - 筑前国那珂郡(福岡県福岡市)
堺津 - 摂津国住吉郡・和泉国大鳥郡(大阪府堺市)
海-みなと-寺社-門前-町
津もぜひ「日本三津」の誇りを取り戻し、
これらを結びなおしていただきたいなと思います。
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