大混乱の100年か!?
ここ十数年、
わたしは、大河ドラマを誉めたことがない。
とても偉そうな表現だが、
本当に面白くなかったのだ。
しかし、今年の大河ドラマは、
珍しくおもしろい。
時代も平安の終わりとあって
源平合戦のクライマックスだ。
しかも、大河ドラマが面白くなかったため
ここ数年は、韓国歴史ドラマ・中国歴史ドラマを見てきたので、
その流れと、この源平合戦の流れがまた面白い・・・
一説には、
清和源氏が新羅の末裔、
桓武平氏は百済の末裔、
と言われている。
600年代後半、
百済、高句麗が滅び
新羅が朝鮮三国を統一したのもつかの間、
すぐに後百済、後高句麗が興き
高麗がとって変わった。
何百年もの間のこのとってとられての統一三国の恨み辛みが、
400年たった日本で続けられているかと思うと、
なかなか興味深い・・・
それにしても、今の大河ドラマは
源頼朝のずるさをきちんと表現されていて
そこが際立つドラマだが、
指示だけ与えて自分は
後方の安全な場所で命令ばかりする姿は、
まさにいまの政治家や官僚を彷彿とさせる。
またこの時代、
武で解決しようとこだわる高句麗気質が、
日本では通用しなくなる時代でもある。
鎌倉時代と言うと武人の時代っぽいが、
平清盛の時代から時はすでに、
頭を使って武人を手なずけた方が勝ち
と言う時代に突入している。
いわゆる「武」から「知」の時代だ。
武 900-1100 平将門・藤原純友の乱 摂関政治衰退
知 1100-1300 新仏教 元寇
後白河上皇(西田敏行)は、二枚舌よろしく
そういった武人のまっすぐな気持ちを悪用した
悪知恵の天才、大天狗であろう・・・
ご恩と奉公などといって、
いかにも鎌倉と御家人が繋がっているように見えるが、
なんのことはない、
領土と領民、家族が人質にとられているだけにすぎない。
武人を領土と言う餌で釣り、
役職や位を与えて骨抜きにしていくさまが、
これからの大河ドラマの見所になるが、
戦の天才、義経が疎んじられるのは、
時代の流れとはいえ、
少し気の毒な気がする・・・
「知」はやがて「富」を生み
その貧富の差が主従関係ともなる・・・
さらに、人類の歴史を大きな視点で見れば、
「富」は新しい「武」によって崩壊させられる。
私たちの今の時代がその入り口だ・・・
室町時代の終わり
応仁の乱で大混乱した都のように
今後100年、
われわれも大混乱は避けられないのかもしれない・・・
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