期待するのはおやめなさい
教育心理学における心理的行動の1つで、
教師の期待によって学習者の成績が向上することである。
1964年にアメリカ合衆国の教育心理学者
ロバート・ローゼンタール ( 英語版 ) によって実験されていて、
人間は、期待された通りに成果を出す傾向があると
実験で立証されているらしい。
一方で、心理学者のアドラーは全く違うことを言う。
人は人の期待を満たすために生きているのではない
この二つを読んで、
(ひょっとすると人によっては
昨日の出来事だったかもしれないが)
あなたが誰かに期待したことが
期待通り、もしくはそれ以上・・・
反対に、
期待通りでなかったり
期待を裏切られていたりして
何らかの喜怒哀楽が起きているかもしれません。
後者の方が不機嫌になりますからよく覚えているでしょうが
実は前者にも、一種のゆがみが存在しますので
気を付けてください。
良かったら、
あなたと身の回りの人で起きたことを
思い起こしてください。
今日の文がより分かりやすくなります。
「期待する」という言葉には
「望み」とか「欲望」も入ります。
それが叶えば喜び
叶えられなければ不機嫌になったり悲しむ・・・
まさにこれは、
人によってあなたの人生のハンドルが
握られている典型なのです。
もしくは、自分だけが世界の中心にいて
ストーリーを描いていると
勘違いしている典型なのです。
期待しているから
他人の言動でいちいち喜怒哀楽が始まる・・・
勝手に上機嫌になったり、不機嫌になったりする・・・
わたしは、ささやかな教育の現場にいさせていただいているが、
このピグマリオン効果というのを実に胡散臭いと感じる。
だから教育がダメになるのだと・・・
教育こそ期待してはいけない・・・
そう強く言いたい。
親御さんにとって、
「子に期待してはいけない」とは実に酷なことだろうと思います。
でも、しない方がいいのです。
これは、
子どもを信用しないとか、
諦めて放置するという幼い解釈とは全く違います。
ピグマリオン効果が行き過ぎると
子供は期待されることで、
しかも褒められることしかできない
思考回路になっていきます。
これは実に罪深いことです。
どんなに幼かろうと
「自分はいったい何がしたいのか?」
「何をすれば自分らしいのか?」
この自問自答のトレーニングをしないと
自己肯定感が育たない間に
青年期を迎えることになってしまいます。
「期待」はこの自問自答を邪魔するのです。
わが子であっても、
親は親の課題、
子は子の課題に向き合うように
分別ある大人は・・・
そう、文字通り課題の分別をすべきなのです。
人がしたことしなかったことで喜怒哀楽しない
職場でも
家族でも
友人でも
恋人でも
親子でも
このスタンスがとても大切ではないでしょうか・・・
今日の話題は、
手元にある文庫本をパラパラとめくっていて
「期待」という言葉に出くわしたので
生まれたお話です。
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theme : 人生を豊かに生きる
genre : 心と身体
tag : 期待
