月と竹
いきなり冬に突入ですね。
おかげさまで、YouTubeのチャンネル登録者の方が
1500名を超えてまいります。
本当にありがとうございます。
最近意外なことに気が付きました。
「月」の欠損を学んだ私たちですが、
そうでない方も月には結構ご関心があるようで
月にまつわる動画の再生回数が
予想外に伸びるのです。
昨日上げた動画もすでに多くの方に見ていただいていますし、

2か月ほど前の月の動画も
意外にも500以上の再生をいただいております。
「月」というのが
占星術をやっていてもいなくても
私たちと密接なつながりがあるということを
皆さん本能として察していらっしゃるのでは・・・
そう感じます。
映画「かぐや姫の物語」を生んだ元祖古典の竹取物語には、
「竹」「月」が二大キーワードでしょう。
この元祖古典は、
藤原氏を揶揄したものだという説があります。
繁栄を極めた藤原氏、
その対比として「竹」があるのです。
竹を採って生業をなしていた人々は
歴史上、お世辞にも身分が高いとは言えません。
あの千利休は、茶人として有名ですが、
実は「忍者」ではないか?
もしくは、忍者と非常に関係がある
出自ではないかという説があります。
なぜか?
千利休が作り出す道具の
茶匙や茶筅、一輪挿しが竹でできているのです。
つまり、中央政権によって山に追いやられた人々の
産業を興す目的で、
茶道を武士に広め
高価な道具として価値を認めさせたのです。
やがて、茶道具は、武士にとって
領土をもらうのと同じぐらい貴重なものとなっていきました。
千利休にこの狙いがあったならば、
まさに狙い通り・・・
竹を採って、
生業を成り立たせていた人々の
伝統工芸を絶やさないようにと
茶道を芸術に域まで高め、
そういった山で暮らす人々を救ってきたわけです。
ですから、竹取の翁というのは、
一種、町を捨て、世を捨て
ひっそりと暮らしていたおじいさんのことですが、
古代史からみれば、
抹殺された奈良・平安時代の
哀愁的存在なのです。
このように、当時、ヤマト朝廷によって
存在を抹殺された多くの民がいたはずです。
彼らは山へ逃げました・・・
(もとは、海の民だが
この話は長くなるので割愛する)
「月」「竹」は
もうひとつの日本史を暗示する
魅力的なキーワードなのです。
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