脳は死ぬまで成長する

今日はこの本をネタにお話ししてみましょう。
要約
●「脳の成人式」は30歳で、
20代〜40代は脳の「個性化」が進む成長期だが、
脳は死ぬまで成長する
●自分の脳に合った方法で鍛える
●脳は働きごとに基地を持っており
この基地が連携して働いている
●作者は、その基地を番地と呼び、
脳には全部で120の脳番地があるという
●機能別にみると、思考系、感情系、伝達系、
理解系、運動系、聴覚系、視覚系、記憶系の
8つの系統に分けられる。
●脳の「個性」とは、これらの系統がどう連携しているかという
脳の枝ぶりで決まってくる
●脳の枝は、「伸びたくない」と思っている場所がないので
新しい経験をすることで、さらなる成長ができる
●苦手意識の脳分野は、単に休眠中に過ぎない
この本の中に、脳を鍛えるトレーニング法もある。
例えば、思考系・・・
思考系脳番地は、脳を引っ張る司令塔として重要だ。
トレーニングには、面白いものがある。
「休日の行動計画を他人に決めてもらう」
私など、ほぼやったことがないトレーニングだ(笑)
人に決めてもらうことで、自分では
絶対に行かない場所を訪れることになるからだ。
この意外性が、思考系脳番地を鍛える。
また、一生伸び続ける番地
=感情系脳番地のトレーニングもユニークだ。
たとえば、
出かける前に「何があっても怒らない」と唱える・・・
これなど、私のような教育に携わる人間には
素晴らしいトレーニングになると思う。
また、感情系は
一生伸びるというこの分野なのだから、
このコロナ禍という状況は、
人類の危機と言ってもいいかもしれない。
老若男女問わず、
人と会わない時間が増えた人も多いからだ。
もちろん人間、会えばそれだけ
わずらわしさも増えるのかもしれないが、
高齢の人たちが、
人と話さず感情が動かされない日々を送るのは
とてもまずいことなのでは・・・と
脳の観点からも思ってしまう。
そして、好奇心を支える理解系脳分野のトレーニングは、
「10年前に読んだ本をもう一度読む」だ。
これも意外にできそうでやらない・・・
以前読んだ時とは違うフレーズに感動するのかもしれない。
「脳は死ぬまで成長する」
この言葉は我々の救いになる。
そして、
おばあちゃんの知恵袋や
おじいちゃんの経験知を馬鹿にしてはいけない。
それは、その人たちが何十年とかけて育てた
立派な脳の枝ぶりである。
若輩者の我々は、
それらを下からため息とともに見上げる価値があろう・・・
わたしもそういった老齢期を迎えられれば本望である。
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theme : 人生を豊かに生きる
genre : 心と身体
tag : 脳
