病と生き方

この本の土橋重隆医師は、
がんになった患者の過去に注目した人です。
がんになった理由が
患者の過去に隠れているということに気が付いたそうです。
彼は、何人も何人も
患者の部屋に行って何気ない会話をしつつ、
患者がこれまでどんな人生を歩んできたのかを
ヒアリングしました。
すると、がんの部位と性格には
ある傾向があると気が付いたのです。
その傾向をお坊さんである
玄侑宗久さんも気づかれていたというお話です。
興味深いのは、乳がんの場合、
右と左で違っていた・・・
右は、長い時間かけてじわじわと精神的なストれるを蓄積していった人
左は、過去のある期間、強い肉体的ストレスを受けた人
だから、左の人ががんになると、
「きっとあれが原因だわ」とわかるのですが、
右の人はなぜ自分ががんになったのか思い当たらない・・・
そのストレスが長年当たり前だと思っていたからです。
肺の人は、もともと病気を必要以上に怖がっている人に多い・・・
単なる心配や怖いだけでなく、恐怖にまで感じる。
その恐怖でガタガタとさらに免疫力が下がり悪化する・・・
胃を病む人は、
何か頼まれごとがあったときに引き受けるかどうか悩む・・・
胃がんになる人は、舌が一枚しかない・・・
生真面目な人だそうです。
だから自分が一杯一杯になる・・・
十二指腸を病む人も良く似ている・・・
肝臓、胆のうを病む人はとりあえず引き受けてしまう、
引き受けてから悩む・・・
すい臓の人は、弱音を吐かず、
最後まで凛としていて、芯が強い・・・
自分の葬式の準備やお知らせリストまで作って亡くなる人・・・
とにかく立派だそうです・・・
一通り読んで、本に手を当てながら
私は母のことを思っていました。
子供の私には見なかったストレス・・・
きっと彼女にもあったのだろうなと
しみじみ感じながら読ませていただきました。
これからの医療は間違いなく
「体」のみを扱うだけではだめです。
そんな当たり前のことさえできない医者が多すぎます。
また、「頭」だけ扱う教育者も実に多いです。
これももう限界に来ています。
「霊」「目に見えないもの」「気持ち」
「あいまいさ」「直観」「擬人的な声」・・・
臓器などまさにこの「擬人的な声」に入るでしょう・・・
それは、医療でも教育でもフィットネスでも
すべての領域でそうなっていっていますし
そうなっていくことでしょう。
母が、頑として手術を拒み、
あれから3年も元気に過ごしていることを勘案すると
医療って本当に何なのだろうと考えてしまいます。
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theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
