2020年、私思考の振り返り⑤ 「塾革命」
はっきりとわかってきたことがあった。
それまでは、
「強い推定」ぐらいのレベルだったが、
今は確信である。
それは、
「わたしはわたしにしかなれない」
「あなたはあなたにしかなれない」
これからの塾は、この本音(原理)を
実際の指導や進路指導に落とし込む時代と確信している。
もちろん、学校がある限り
勉強のわからないところを教えるという機能は0にはならないが
この本音(原理)から外れると
本人は自己欺瞞を演じ、壊れ、
親子関係は壊れ、
友人関係は上下で蔑み、ひがみ、
そして、親和など程遠いほどゆがんでゆく。
やがて、その子の未来は、
自己肯定を求める難破船となる・・・
本当に、そうなるのだ。
だから、
わたしの、
あなたの、
その子の、
「無意識の覚醒」
本当は何を思っているの?
本当は何が嫌なの?
本当は何がしたいの?
そこへと導く塾であること・・・
これが、本当に「これからの塾」なのだ。
これまでの塾、特に一般的な塾は、
生徒の成績を上げる対価や
少しでも上位校へ送り出すための対価として
費用をいただいているシステムだ。
いわゆる目に見えるものが費用と交換された。
その子の本質がどうであれ、
それが、塾の存在意義だったし、
外に掲げられている看板や張り紙を見る限りは
今もそういう所が主流だと思う。
そして、そういう塾が残っていってもいいと思う。
しかし、右肩上がりの昭和や
それを無理やり踏襲した平成なら
それでもよかったのだろう・・・
でもこれからは、「いのち」の本音(原理)から外れれば
塾や塾人自体が、難破船となろう・・・
ただ、今日申し上げていることは、
今の塾の常識からすれば、本当に非常識だし、
ありえないとお叱りを受けるかもしれないが、
38年ほどこの業界にいて、
今の子どもや若者
今のご家庭(これは子供に連れられ遅れるが)
今の世の中の流れ
そういったものが、
少しずつしかし、確かに価値観の変えていっているのが
手に取れるようになってきている。
今の20代の若者がミニマムな生き方を選ぶように、
もう、多くのことや、上へ上へを目指さない、
そして、大人が今まで言ってきて、やって来たこと・・・
「上を目指すことが自分の人生の可能性を広げる」
そのことを信じない子供たちが増えている。
どちらかというと、迷子になっている等身大を知り、
そこを発見し、磨くことに力を注いでいる若者が増えたことだ。
われわれの時代だって、
そして、その後の世代の40代であっても
きっと等身大の自分を知ることは容易ではなく
いまだに模索している人も多いだろう。
あげく、精神的に病む人も多い・・・
この模索の時間、病む時間は、
本当に痛々しいほど遠回りだ。
もちろんそこから得るものもあるだろうから、
無駄とは言わないが、
青年期に、早々と自分らしさに気づき、
その時その時の等身大の自分を
人生の主人公にしつつ
その等身大が、
何年か後に意外に大きく成長していた…なんてことはザラにある。
その等身大一号に出会うのが
心理学的に言っても青年期の中学生であろう・・・
それが受験という門をくぐることで
さらに確信に変わっていく。
自分の一歩は、
本当に自分の一歩で
他の誰かの期待に応えた一歩でも
体裁を考えた一歩でもない・・・
そういう一歩にするよう導くのが塾の仕事・・・
昭和人は、すぐこれを
さぼっているとか
努力が足りないとなじるが、
本当にそうだろうか?
そういうその人が一番、自分の等身大を知らなかったりする・・・
言っておくが等身大は、それほど楽ではない。
自分の等身大を貫けば貫くほど
家族やまわりとの軋轢を生む。
わたしは経験済みだから自信を持って言える。
現に今だって、塾の概念さえ変えようと思っているところだから・・・
しかし、その軋轢の果てに昇る朝日は
実にすがすがしいものだ。
もう偽物の自分には戻れないし
周りは心地よい友人や環境に囲まれる・・・
この話は本当に長くなる・・・
それほどこの一年間考えてきた話題だ。
つづく・・・
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