令和buzz306・・・「人生は幸せになるようにプログラムされている」 という幻想を捨てよ!
抵抗という動作を選ぶ。
それがごく自然に出せるのであれば
誰も悩まない・・・
ところが親子関係だったり
親しい異性、友人の場合、
それができずに受容してしまう。
退行的受容とでも言えばいいのか・・・
とにかく心の中では嫌だと思っていても
相手が偽好意的に勧めるものを断れずに苦しむ。
相手は自分を守るためだけに勧めているだけなのに・・・
これが不幸の始まりである・・・
相手の好意を無にすることは、
自分が悪者になることだから
勇気をもってその拒絶を出せない。
いや、相手も自分を守るため
拒絶をさせないように勧めてくるものだから
余計に苦しむ。
好意的勧めという束縛に気づかせないようにするものだから
余計に厄介になる。
その拒絶を長年抑え続けると、
「嫌なのに一緒にいないとやっていけない」という
気持ちが悪い依存状態になる・・・
親子
恋人
友人
あらゆる人間関係でそれは起きる。
嫌いなものを嫌いと言える健全さが
個性化への一歩であるし、
その反対が依存的服従である・・・
加藤諦三さんは言う・・・
「人生は幸せになるようにプログラムされている」
という幻想を捨てよ!
月の欠損を学び、ふと思うのだが、
仮に月が人工的に何かの意図をもってつくられたとしたら
まさにそれはあり得ると思う。
人は誰でも幸せになりたいと願う。
幸せになりたくないと願う人は
まずいない・・・
しかし、ここがすごく大切なことで、
「人生は幸せになれるようにプログラムされていない」
と悟り、
自ら守るべき感情・感性を
例え敵を作ってでも育てていく過程がいる。
特に、若いときはそれでなくては、
中年晩年と苦しくなる・・・
月の欠損はそうやって
偽好意的に退行的受容を強制してくるところにある。
この退行的受容を捨て
能動的拒否にこそ幸せがある。
敵を作るとは一見
幸せでないことを選択するように見える。
しかし逆である・・・
以前、マドモアゼル・愛さんが言われていたが、
「幸せになろうとしないことが幸せになる秘訣」
まさにそれだと思う。
悩み事相談を承っていると、
人々はどうしてこうも悩みたがるんだろうと思う時がある。
衣食住足りて、
生きる上では何一つ不自由がないように見えるのに
完全に幻想にやられている人がいる。
拒絶すれば済むことを
拒絶による周りへの摩擦を恐れて
そのままでいることを選択する・・・
「幸せになろうとしないことが幸せになる秘訣」
とても逆説的だがきっとそうだ。
幸せに固執し、
なんとしても摩擦を恐れて幸せになろうとするから
逆に、月の幻想と欠損が際立ってきてしまう・・・
この摩擦こそが、月の欠損を弱体化する秘訣だ。
わかってもらおうとすればするほど
わかってもらえない。
きっとわからないだろうとあきらめてしまえば
自分の人生も、人と人との関係も
もっとスマートになる。
「足るを知る」という哲学はここから来ているのかもしれない。
わたしは傷ついた
あの人のせいで
あの出来事のせいで
こんなにも不幸になったと
声高に言う人がいる・・・
その人は、自分の心の奥底に
拒絶できたのにしなかった自分の怠惰や
自分が見たくない感情があることに気がついていない。
それは誰のせいでもなく
自分で自分の好みや感受性を育てる手間を省いたためだ。
誰かへの服従に甘んじ続けた始末なのである。
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theme : ありのままの自分になるために。
genre : 心と身体
