樹下石上166・・・すごいぞ高校生!
それを発信している「人」に興味がわくときがある。
一連の民間試験問題で、発信を続ける高校生たちだ。
まず、8月1日、
東京都港区の日本学術会議講堂で開かれた、
高校の国語教育をめぐるシンポジウムでの出来事・・・
➡英語民間試験「中止」「延期」が9割 高校生が直訴する異常事態
都内の私立高校2年の男子生徒(17)の発言・・・
「高校生です。当事者不在の議論に疑問を感じます。
高校生の生の意見を、文科省のトップや幹部に伝えてください」
「高校生です。当事者不在の議論に疑問を感じます。
高校生の生の意見を、文科省のトップや幹部に伝えてください」
「(友達と)議論を聞いているうちに、
文科省の人に思いを伝えずにはいられなくなりました。
場違いかなと、少し思いましたけど」
発言の場がない高校生が、やむを得ず
関連のあるシンポジウムにやってきて発言・・・
最後は、場違いな無礼を詫びる・・・
完璧である・・・
文科省が延期を発表した後の
高校生の記者会見もしっかりとしている・・・
➡民間試験延期で高校生記者会見
そして先日はこちら・・・
➡採点ばらつき「公平性欠く」 高校生ら再現実験
自分たちで自己採点の再現実験をし、
エビデンスを用意して、文科省で発表した。
感情だけでなく、客観的な資料で
事態を動かそうとする見事な行動力だ。

この実験、首都圏の高校生グループが、中高生や教師らに
インターネット上で呼び掛けて実施したそうだ。
教師らはもちろん、これに協力した中学生にも
こころから拍手を送りたい。
インターネットやSNSは、知の民主化ツール。
これらはまさに、高校生らによる一種の革命といえる。
本来なら文科省が制度決定の前にしなければならない実験・・・
いったいどちらが役人なのか・・・
実に情けない・・・
「よりよい試験へ改革するのはいいことだが、
十分準備して実施するべきだ。
いったん立ち止まり、当事者の声を聞き入れて」
この17歳の生徒などは、譲歩までしつつ諭している・・・
これまた完璧・・・
お上の皆さん・・・
中学生でも、高校生でも、
彼らを見くびるとえらい目にあいますよ。
彼らは核心をつかむ能力が大人たちより優れています。
大人たちが抱える
しがらみや不必要な恐れを持たないからです。
そして何より、ハートで動く・・・
まっすぐ真実に向かって行動する心が
彼らを突き動かすからです。
お上の皆さん・・・
今回はあなたたちの負けです。
当事者意識はもちろん、
準備も、制度も、ハートも、どれも高校生に負けています。
素直に認めましょう・・・
そうして、民間記述試験全般を中止して
一からやり直してください。
彼らのハートに応えてあげてください。
それが、あなたたちの矜持を守るせめてもの術です。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
