樹下石上160・・・海の民
お天気がよく、知多半島や答志島もよく見える。
目の前にはヨットのポールが林のように浮かんでいる。
と、いえば大体どこのカフェかお分かりかと思う。
私のふるさとの県も海はあるが、
実家は北部なのでどちらかというと山と川の民だ。
だから、大学でこちらにきて
はじめてこの海を見たとき、本当に感動した。
そのころは、この海沿いのカフェも充実していて、
確かいまいるカフェもディナーレストランだった。
バブル絶頂期でした。
そう考えると、景気がいいときって
海沿いが賑やかになるのかな・・・
景気が悪くなると、山の方の古民家に移住・・・
みたいな流れになるから・・・
(バブル期、スキー場も賑わってから、一概には言えませんが)
古代、日本の民は、ほとんどがこの海をわたってきた。
もちろん、大陸と繋がっていた時代は別だが、
2万年前以降からは、
日本海も含めて、海をわたってきたはずだ。
このルートが、6つと言われてるが、
私はいったいどこから来たんだろうなと思う・・・
→日本人はどこから来たのか
現代人は、ほとんどの人が、
陸から海を見ることになれているが、
古代は逆だったことだろう。
街道などの陸路が不十分だった時代は、
海路の方が圧倒的に便利で、
海や湖から陸を見る方が多かったはずだ。
海や湖に鳥居がたっているのは、そのためだ。
海から、河から、湖から
陸に上がった民の多くは、
当初もっと自由だったろう。
流浪しても誰にとがめられることもなかったはずだ。
それが、その土地に
先住し、制度化(私物化)した民から通行料をとられ、
定住すれば、場代(税金)をとられ、
家族が増えれば戸籍として縛られ・・・
もちろん危険から守られたり、
分け前がもらえたりする恩恵も受けるが、
日本の場合、土地を中心とした税制のもと
為政者(先住しルールを作ったもの)に
いわゆる「治められる」流れは、
今もたいして変わらない・・・
それどころか、今は
自分のお金を引き出しても、買い物をしても
手数料や税をとられる時代だ。
こうして海を眺める現代人には、
かつて自由だった身の上の懐古と追憶が
自身のDNAに組み込まれているのだろう・・・
あの知多半島にまたいきたいな・・・
いったことがない答志島や神島にもいってみたいな・・・
海を眺めてそう思うのは、
かつて、何世代も前の自分が懐かしいからだろう・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
