樹下石上152・・・ホ・ジュンのようなおじいちゃん
例の身の丈発言が、
かえってこの問題を知らしめることとなって
結果的に世論が活発になった。
今の国がやる教育改革は実にお粗末・・・
大企業を向いて改革をしているからこうなる・・・
➡英語民間検定試験活用、文科相が延期発表 令和6年度めど実施
「令和6年度めどに実施を延期すると発表した。」
5年も先送りしなければならぬ施策って
もともとの政策が一体どんなものだったかを物語っている。
とにかく、何よりも、
受験生とそのご家族に一番迷惑をかけていることを
文科省はもっと真摯に反省すべきだ。
話は変わるが、最近私は
「ホ・ジュン」という韓国の歴史医療ドラマを見ている。
ホジュンは「心医」と呼ばれている。
1546年、金浦で武人の家の息子として生まれ・・・
二十八歳で雑科の医科に合格し、・・・
1575年2月に御医・・・
1610年に二十五巻二十五冊の『東医宝鑑』を完成させた。
・・・1615年十一月、六十九歳で世を去った。
という実在の人物(許 浚:ホジュン)らしい。
ドラマの中で、ホ・ジュンが針治療をするたびに
あるおじいちゃんを思い出していた。
それは、津駅前にある鍼灸院のおじいちゃんだ。
風邪をひいてのどからやれた時・・・
ダンスで右肩が上がらなくなった時・・・
ぎっくり腰の時・・・
もう、20年近くお世話になっている・・・
ホ・ジュンを見ていたこと、
左肩が五十肩なこと・・・
この二つが重なって、
今日の朝、なんとなく気になっておじいちゃんに連絡した。
運よく午前中が開いているということでいってみた。
そのおじいちゃんは、全盲の方で
それでも、身の回りのことや洗濯掃除は自分でなされ
そして針治療をなさっている・・・
ホ・ジュンを見ていたので、
針治療を習得することがどんなに大変かは想像できる。
全盲であればなおさらだ。
左の五十肩に針治療してもらいながら
世間話となった。
その中でも出てきたのが冒頭のニュース・・・
英語民間検定試験活用の延期だ。
わたしが、塾の教員ということを覚えてくださっていて
私に合わせた世間話をしてくださったのだ。
御年90歳、私が今日
ふっと電話をしたくなった意味が分かった。
今年いっぱいで治療院をたたまれるそうだ・・・
あとは、ぼちぼちと旧患者さんを治療されていくらしい。
確かに、窓の治療院というシールが外されていた。
わたしもおじいちゃんを見習って
最後はこんな形で塾をたためればいいなと思う・・・
自分でできることを無責任に人に任せず、
自分にできることを最後の最後まで誠意をもってやり続ける・・・
文科省よ、聞いていますか・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
