樹下石上133・・・たいわけんぽう、平らに話す
こんな日は、家で過ごすしかない・・・
もしよろしければ、ゆっくりお茶でも飲みながら
けんぽうについて考えてみませんか・・・
先日、素晴らしく清々しい本に出逢いました。
たいわけんぽう・・・

日本国憲法と同じ年の水野スウさんが
紅茶を飲みながら対話をするように
けんぽうのおはなしをされています。
親しみやすくわかりやすく、
それでいてしっかりと深い・・・
平らに話す・・・
ああ、わたしもこんな風に話せるようになりたいものです。
本来、憲法って身近でなくって当たり前・・・
忘れていて当然・・・
それぐらい何事もなく、日常が幸せで
憲法のことを忘れるぐらいでちょうどいいんです。
でも今は何やら騒がしい・・・
強引に推し進められる立案、可決で
それだけ生活も平和も人権もほころび始めているってことでしょう。
これから、選ぶということがすごく重要になってきます。
でもそれは、国がどうなるかを選ぶ前に、
私たちがどう生きたいかを選ぶということです。
わざわざ、国が前面に出てくるということ自体
どうもきな臭いということです。
なんどもいいますが、憲法は誰が守るものか?
それは為政者、権力者です。
安倍さんが言う
「国の理想を書くのが憲法」という時点で
もう、狂い、ずれ始めたということです。
わたしたちは、この事実を感じ、
危機感を持った方がいいということです。
少なくとも、けんぽうを学び始めないと、
巨大マスコミと学校を抱える彼らの洗脳にやられると言うことです。
憲法は為政者、権力者に守らせるためのもの・・・
どんな時代になっても、誰が権力を握っても
普遍的に大丈夫にするのが、憲法・・・
それ以外は、法律の役目・・・
これが大原則です。
これをいの一番に覚えておいた方がいいでしょう。
そしてもう一つ、
軍隊の第一義は「国民を弾圧すること」伊藤千尋
この原則も肝に命じなければいけません。
伊藤さんは言います。
「いざとなったとき、自衛隊は、軍隊は、
人というレベルではなくて国家の意思で動くんです。
国家の命令によって国民に銃を向ける可能性は十分ある。
現に、世界中のどこの国でもそのようなことは、
起こっていることですよ。
自分に銃を向けるかもしれない相手に、
そんな甘い情をかけるべきじゃないんです。」
今の香港は他人事でしょうか・・・
胸を銃で打たれたあの高校生は大丈夫だったでしょうか・・・
日本でも、その前触れがすでにあります。
天下の日経新聞が、消費増税の時どんな記事を書いているか?
ニンジンの皮を食べて節約しましょう(笑)です。
→ニンジンの皮もおいしく! 増税に勝つ食べ切り術
本来の消費増税での経済ダメージを追及し、
責任の所在を明らかにし、
第四の権力として仕事を全うする立場のものが、
あろうことか、官邸の忖度し、
ニンジンの皮を食べようと特集を組む・・・
為政者は高級料亭で夕食、
庶民はニンジンの皮・・・
これはまるで戦時中ではありませんか・・・
(私は戦中派ではないが、父母からの話で大いに想像はできる)
国の軍隊が、第二次世界大戦時、
沖縄の民を置き去りにし、逃亡した事実・・・
国民から金物を集め、竹槍を持たせた事実・・・
そういうことを鑑みれば、
いざというとき、いったい何が起きるかは
わたしたち戦後派も想像に容易い。
つまり、世界の軍隊を見てきた伊藤さんのこの言葉が
現実とならないと言い切れないということです。
改憲論者は、ウクライナを引き合いにだし、
他国(アメリカ)に押し付けられた憲法では、
バカにされ武装他国への抑止力にならないという・・・
→改憲ウクライナ留学生演説
まず前提が違う。日本国憲法は、
少なくとも強制的に押し付けられた憲法ではない。
→幣原喜重郎元首相が語った 日本国憲法 - 戦争放棄条項等の生まれた事情について
一方、アメリカ、ヨーロッパに学び、ドイツを真似、
自分達で作り上げたと自負した明治憲法・・・
その憲法下で、緊急事態は80回も発令されたと言います。
この発令によって、すべてではないにしろ、
それだけ国民の人権が制限され、反故にされたということです。
自民党は、この緊急事態条項を改憲項目にあげています。
また、この憲法下で、日清、日露、第一次、第二次・・・
いったいいくつの戦争をしてきたと思っているのでしょうか・・・
その度に疲弊したのは庶民・・・
また、抑止力をなくして平和を得た国はないという。
本当でしょうか・・・
彼は、コスタリカのことは一切語らない・・・
→平和憲法を持つコスタリカのやり方
→日本国憲法第9条とコスタリカ憲法の非武装条項の違い
どちらを選ぶか・・・
もう準備がいるのです。
さてさて、書いているうちに少し風も強くなってきました・・・
たいわけんぽう・・・
そういう意味で、
この本は、どこから読んでも
すーっと呼吸をするように
けんぽうのことを考えられる・・・
過激な言葉やビックボイスにかき消されない・・・
文体、口調、イラスト、ソフトカバーの触感・・・
どれをとっても素晴らしい・・・
うちでしている宙の言の葉も花結びも
こうありたいなと思います・・・
まだまだ、目指す頂き⛰️がありそうです。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : たいわけんぽう
