樹下石上 ④・・・天地人
一週間で一番 人に会う日かと思います。
考えてみれは、昨日は 昼のお客様、夜の塾で
合計17人の方とお会いしたことになる・・・
もちろん世の中には、毎日毎日
もっともっとたくさんの人に合っていらっしゃる方も多いと思うし
会社時代はもっと多くの生徒にもあっていたが、
しっかりと意識をして
「welcome」とお話、そして「See you」が3点セットになる関係は
いまのお店を始めてからのような気がする。
わたしたちは毎日「天地人」に囲まれて生きています。
「天地人」は宇宙の三才といわれています。
どんなに孤独で、独り暮らしで、人に会うのが嫌いな人でも
自分という「人」に会っています。
ここでも何度も書いていますが、
私はこの天地人という言葉がものすごく好きです。
「天時不如地利。地利不如人和」 孟子
天(てん)の時は
地の利に如(し)かず
地の利は人の和に如かず
と読みます。
「何事かを達成しようとする時、
天の時を得ていても、
地の利がなければ
成就することはできません。
また、地の利を得ていても、
人の和がなければ、これもまた、
成就することはできません。
ですから、天の時よりも地の利、
地の利よりも人の和が大切である。」
そういう意味です。
私的には、こう解釈しています。
天・・・それぞれが天から授かった才・知・役(広い意味で天とのご縁)
地・・・私たちが今生きている場・恵み・ご縁(出会い)
人・・・感謝・認め合い・優しさ・つながり・その人の心の成長・考え方・習慣からうまれる心
天地人の世界を知りたいときは、
毎日何度かは、空を見上げる・・・
自分の家や店の近くに、ゴミが落ちていればゴミを拾う・・・
一日一回、血縁以外の人のことを思う・・・(他人に無関心になり過ぎない)
簡単に言うとそういうことです。
※ゴミとご縁はこちら➡ゴミを拾うとなぜ問題が解決するのか?
先日、名古屋で講習会があった時
久しぶりに電車に揺られました・・・
想像していたよりも驚いたことがありました。
それは、ほとんどの人がスマホの画面しか見ていないことです。
からだ全体が猫背で固まっているのです。
動いているのは指だけ(笑)
だれが乗ってこようが
どんな景色が流れてこようが
時折開くドアから どんな風が薫ろうが
全く「カンチ」していません。
関知も感知もです。
これには驚きました。
友達と一緒に乗っていても
互いがスマホの画面に夢中です。
ちょっとした話題をつくる力・・・
毎日乗っていても景色の変化を感じる力・・・
ぐずる小さな子供に和顔施する力・・・
おそらく・・・
おそらくですが、
確実に人類は「気づく力」が退化しています。
天地人などもってのほか・・・
そういう感じでした・・・
仏教に7つの「お布施」があります。
お金などかけなくてもできるお布施がいっぱいです。
「無財の七施」と言います。
1. 眼施(げんせ):やさしい眼差しを持って人に接する
2. 和顔施(わがんせ):やさしい微笑みをもって人に接する
3. 愛語施(あいごせ):思いやりを持った言葉で人に接する
4. 身施(しんせ):身を持って思いやりを示す
5. 心施(しんせ):心を込めて思いやりを示す
6. 床座施(しょうざせ):人に場所や席を快く譲る
7. 房舎施(ぼうじゃせ):人に宿泊や休憩の場所を快く提供する
この「無財の七施」は、人に対してだけでなく
物や景色に対してもできるささやかなことです。
そして、あざとい方法論を伝えたいわけではありませんが、
微笑むこと、景色を愛でること、自分から明るい良いエネルギーを出すこと・・・
そういうことが「天地人」の三才に恵まれるコツなのかもしれません。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
