冬、小雪のころ⑫・・・発達障害と薬
本当にありがたいです。
実は先日、ある卒業生が高3に上がれるかどうかの瀬戸際で
何とか提出物を出せるように導いてほしいと頼まれました。
この子は、中一から見させていただいていますが
中3でいったん卒業・・・
その後、心配していましたが、
今年の夏に同じ理由で夏休みの宿題を見てほしいと
お願いされ、指導させていただきました。
宿題!?
出せない!?
それって単なるさぼりじゃないの?
そう思われる方も多いかと思います。
でもそれは、ほぼ無意味な議論です。
本当に出せないのです。
こういう場合、わたしたち大人が変わらなければならないのです。
つまり、彼らのように提出物が出せないのは
アドバイスの工夫や時間管理の助言を工夫すれば
少しずつ出せるようになり
次第に本人も自信を持つようになります。
つまり、療育です。
彼らと、ゆっくりと丁寧につながることが大切です。
わたしたちの世代は、発達障害について
教育学部でこういった勉強はしていませんし
独学で学ぶしかありません。
あとは、当事者研究をされているご本人の講演に行ったり
自治体の施設に問い合わせたりして勉強するしかありません。
とにかくすでに5~6人に一人(データによっては4人に一人)といわれている
発達障害について、私たち大人が歩み寄らなければ
彼らが二次的な心のダメージを受けてしまうことになります。
これは絶対に避けなければなりません。
とくに「発達障害」という言葉も違和感を覚えます。
ある研究者は、「発達凸凹(でこぼこ)」と表現されており
わたしもこちらの方がしっくりきます。
前述した彼も、高校の担任から一度検査を受けるようにと言われ
「グレーゾーン」という結果をもらってきたようです。
大切なのはそういった結果や日頃の彼らの言動を
周りの大人が、心のゆとりを持って周知共有することで
ゆっくりと彼らを育てる療育の態勢を整えることです。
今後、各学校でこういう検査を勧められる生徒が増えるとは思いますし、
彼らのような生徒への理解が深まるようになることはよいことですが、
気を付けてほしいことがあります。
それは、発達凸凹の診断結果が生じても
安易な薬の投与を控えるということです。
今までの学校現場の指導傾向を見ると
安易なワクチン指導が多いので
家庭側、当事者側の知識補強は大変重要になります。
なぜなら、この時に処方される薬は、
要は麻薬に等しい成分だからです。
鬱のときに処方されるものもほぼ同じです。
もちろん専門の医師に相談の上でしょうが
わたしたちの意識を変えて
素人なりに学ぼうとすれば
安易な薬の投与がいかに危険かわかります。
以前話をうかがった方で
当事者研究されていて
自身も投薬経験があった綾屋紗月さんも
薬の投与は、自分の感覚を失くしてしまう危険なことで
できるだけ非薬・断薬へ向かった方がいい・・・そうおっしゃっていました。
(断薬は離脱症状が起きるので慎重に・・・)
発達凸凹を考えるとき、
要は、わたしたち社会の在り方の問題なのです。
不自然な食生活はもちろん・・・
成長や効率だけを重んじる社会・・・
子どもの声を聴く心のゆとりを持ちにくい日常・・・
日常のすべての分野が「いのち」を視点に営まれるのではなく
「経済」を視点に動いている最近の日本・・・
ほぼ、すべての分野が
お金という呪縛から逃れられなくなっている窮屈な社会・・・
その原因を探れば、すべてが世界の金融資本家に行きつきます。
それを容認する政府も正気沙汰ではありません。
人工地震、人工台風、最近ではカリフォルニアの人工山火事・・・
沖縄問題、原発問題、いっこうに子どもたちを自由にしない受験システム・・・
そしてTPP11・・・
衣食住、医療、教育、農業、政治の全てが
「経済」(お金)というゴールを目指してコントロールされている・・・
今回の薬という領域を見ただけでも
アメリカの製薬会社(株主は世界金融資本家)へ
お金が流れていくようにできている・・・
そのコントロールからできるだけ遠いところで生きるためには
わたしたちは知識を得て、
意識を高めることでしか対応できません。
どうぞ、みなさん・・・
たとえ ご自身や子どもさんがそうでなくても・・・
もう子育てを卒業され、関係のない世代となった方々も・・・
少し立ち止まって考えてください・・・
社会保障費が大変だ!
医療費が大変だ!というのは、
わたしたちの「なんでも医療・薬に頼る意識」が作っているということ・・・
そういうことに気づくべきなのです。
わたしも日々精いっぱい周りの人に伝えます。
よかったらご一緒に勉強しませんか・・・
宙の言の葉や花結びでお待ちしています・・・
宙の言の葉:毎週木曜日10:00~11:30) (2000円)
花結び:毎週火曜日13:30~15:30 (1000円ママおやつ付き)
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
