秋、秋分のころ⑰・・・河口堰も徳山ダムもいらなかった
ある公共事業の白紙撤回を求める
「市民学習会」に参加してきました。
人数は50人ほど・・・
いったいどんな公共事業かいうと、
「木曽川水系連絡導水路」


この公共事業・・・
みなさんはご存知でしたか?
2006年突如現れた計画で、
2007年には長良川へも水を流すように計画変更・・・
今は凍結されています。
(凍結と言っても、税金は毎年億単位で使われています)
わたしは、
大変勉強不足で恥ずかしいのですが、
この年になるまで知りませんでした。
最近「宙言」で長良川の河口堰を勉強しなおしていて
はじめて知りました。
今回はバズに乗ってこの導水路計画のある場所を
巡るものでした。
宙言メンバーと屋外学習会です。
といっても、最後の鵜飼いが楽しみでいっていましたので
なんとまあ、動機不純なメンバーかと思いますが・・・
ずーっとずーっと端折って結論をいえば、
この「木曽川水系連絡導水路」は不必要ということ。
国が言う、
水が必要!
治水のために!
は、これまで全く違う結果になっていること。
水は余っていて、
ダムをつくっても
河口堰をつくっても
決壊、洪水は起きていること。
万一着工がなされれば、
その費用と自然破壊の負の荷物が
孫やひ孫の代まで負担がいくこと。
そもそもこの事業は、
徳山ダムや河口堰でいわれていた
治水や水の確保という名目が、
まったくなされていないための尻ぬぐいのようなもの。


(現在、業用水は0%水道水も16%しか使われていない。
名古屋市に至っては一滴も使われていない。
しかも今後、人口減などにより水の需要は減る一方。)


その無駄が世論でやり玉にあがる前に
徳山ダムと河口堰の無駄とごちゃまぜににして
どさくさに紛れて、わからなくしてしまえ~
という感じの公共事業です。
まったくいりませんね。
村ひとつ、8地区、466世帯、1500人もの人の生活を
徳山ダムのために水没させておいて・・・
河口堰建設で、長良川のアユやシジミを激減・絶滅させておいて・・・


今度は、木曽川のシジミを守るための
木曽川水系連絡導水路だという白々しさ・・・
また、徳山ダムの水が長良川に流れると
アユは壊滅すると言われています。


学習会の主催者のお一人は
「たわけた計画」(ばかな計画)とおっしゃっていました。
美濃尾張弁が心にしみました。
学習会後記・・・
国は、巧みに国交省(国土省)のOBや縁者を
地方自治体に送り、わたしたちの生活と自然を
あっけなく破壊し、略奪する合法的強盗集団のようだ。
人生大抵のことは、やり直せるしゆるすことができる。
しかし、公共事業だけはそうはいかない。
ただ、
戦いでなく、憎しみ合いでなく
人間の良心というただ一点だけで
こういうことをやめたり
回避したり
代替したりすることはできないものか・・
はじめて訪れた強風大雨の徳山ダムは、
山が、木々が、風が泣いていた。
水の神、
龍が鳴いていた
現在の徳山ダムには間違いなく
1500名もの人の生活が
今も沈んでいる。

そう思うと、
どんな立場も
どんな説明も
どんな運動も
「いのちあるものがいのちあるように」という
人間の尊厳に向かうべきであると心から思った。
わたしはわたしのできることをする。

(徳山村の小学校の風景)
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
