秋、処暑のころ⑦・・・玄徳の習得(1)
「認められたい」という思いが強く顔を出し、
道を誤ることが多くあります。
さらに、「自己実現」をいう罠が
わたしたちの判断を狂わせ
その魅惑に足を奪われ
本来の「自然体」の道を踏み外します。
マズローは人間の欲求をピラミッドにして、
人々に指し示しました。

(図はこちらからお借りいたしました)
(厳密には、階層図はスポークスマンのゴーブルによるもの)
言葉はいろいろと変化しますが、
だいたいこんな言葉です。
6:自己超越欲求
5:自己実現の欲求
4:尊敬・評価・承認(尊重)の欲求
3:社会的欲求 / 所属と愛の欲求
2:安全の欲求
1:生理的欲求
いわゆる5段階欲求と呼ばれるものです。
最近は6段階に分けることが多くなりました。
「マズローは晩年、6段階目を発表していた・・・」
というわけです。
このピラミッドは、
「いわゆる先進国は、とうの昔に、
1・2段階は満たされているものが多く・・・」
そう表現されることが多いです。
いっぽうで、老子が「道徳経」のなかで
「玄徳」という心構えを説いています。
道を目指す者が自身をチェックするための心得です。
玄徳が顕現されると
以下のようになるらしいのです。
・道が生んだものを自然に発展させる
・発展させた相手に指図しない
・人を発展させて指図しない
・深く遠く返った後、順序が戻る作用がある
玄徳とは、徳のさらに奥にある徳で
「道」とほぼ同じ領域のことを言います。
先生や医者や坊主やセラピストと呼ばれる人々が
どちらに立ち位置を置くのかで
全く現象は変わってくると思います。
今日からは、そういうお話を思いつくまま
数話にわたってお話したいと思います。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
