夏、大暑のころ⑫・・・死者を迎える、送り出す
原爆記念日、終戦記念日、お盆・・・
そういう意味で
見える見えない合わせて
人口密度も高くなるし
死者を思う人々の祈りが満ちるときでもある。
今日は夢で「書きなさい」とメッセージをいただいたので書いてみる。
死者の迎え方、送り方は
世界各地で様々だが共通しているのが
「火」「水」「流す」「飛ばす」
河原での「花火」はその大掛かり版と言っていい。
昨日、韓国ドラマの「トンイ」が終わった。
60話もある大作だったので
印象に残るシーンは尽きない。
その中の一つ、紙の灯篭が空へ舞うシーン・・・

(「トンイ」より)
エンディングで毎回流れた。
韓国では 願い事を書いて飛ばすらしい・・・
原型はおそらく、死者への感謝だと思う。

(「雲が描いた月明かり」より)
他にも、タイやポーランドでも飛ばすらしい。

(タイのチェンマイ「万人天灯」)
このランタンや花火を見て思わず人々がもらす言葉・・・
「きれい・・・」
この言葉が、
何よりの供養になる。
しかもみんな穏やかな笑顔だ・・・
久しぶりに会った親類縁者に
笑顔で「きれい」といわれて喜ばない人はいないであろう・・・
女性ならなおのことだ(笑)
また、この世からの去り際に
「うつくしい・・・」
とつぶやかれて嫌がる人もいないであろう・・・
そういう意味で
花火や灯篭を楽しむことは
死者への誉め言葉となり、供養ともなるのだ。
そして、世界中でこの
「きれい・・・」がつぶやかれるのを想像してほしい・・・
きっとその人の心も、まわりも・・・
みんな美しくきれいになっていくに違いない・・・
死者を迎え、送り出すのは
あの世とこの世、両方への賛歌でもあるのだ。
(ポーランド「ランタンフェスティバル」)
theme : いのちあるものが いのちあるように
genre : 心と身体
