夏、芒種(ぼうしゅ)のころ②・・・再び、天から響くもの
わたしはとある会社にいました。
その経緯は「十年、をちこち」に書きました。
詳しくは左のカテゴリーからお入りください。
その時、ある業務をしていました。
「生徒やる気育成業務」
昨日PCの古いフォルダーを整理していて見つけました。
掘り出し物です(笑)
今から思うと・・・
ネーミングがちょっと・・・(汗)と思いますが、
でも、その時は真剣です。
生徒のやる気を引き出すにはどうすればいいのか?
それを考える仕事です。
そのときも「言の葉」というタイトルで
職員向けに手紙を書いていました。
初号はこんな感じです。
生徒のやる気を引き出すためには、
まず我々が元気でないといけません。
我々が元気になるとはどういうことでしょうか。
日々子どもたちの前に立って思うこと・・・・・・・
それは、言葉には力があるということです。
もしそうでなければ、
我々が子どもたちに生の声で接する意味はなくなります。
辞書に並ぶ言葉はそれだけでは何の変哲もないものですが、
言葉を語る我々の生活が実感にあふれ、
そして本当に感じた言葉を使うならば、
言葉に熱が加わり、他者を勇気づけるものになります。
言葉に何を込めるのか、
言葉をどういったときに発するのか、
どんな立ち居振舞いで言葉を出すのか、
声の大きさは、 トーンは・・・・
我々は言葉を道具にしているプロです。
こういったことを考えて子供たちの前に立たなければ、
簡単に子どもたちに見透かされてしまいます。
「この人は、本当に思っていないと・・・。」
毎月一回、我々自身の心を耕す「言の葉」を伝えていきます。
どのように使って頂いても結構です。
「熱い授業」といいますが、
「熱い」という色には、いろいろあってもいいと思います。
赤・青・白・・・・・
具体的なトーク例の言葉が、外枠だけになり、
宙に浮かないように・・・・・・切に願います。
生徒やる気育成業務担当:神辺
言葉は消耗品です。
あまり同じ言葉を使い過ぎると
すり切れ、手あかがついて
届けたい相手を辟易とさせます。
今日は毎週木曜部開催の「宙の言の葉」。
あの頃の言葉が、
わたしの襟を正します。
人はどうして言葉を書くのか?
それは、長い時を経て
すべてを自分に返すため・・・
あの頃の私の言葉がほんとうであれば
いま届いてもなんの後ろめたさもないこと・・・
そういうことを確認するため。
あの時、確かに自分から発した言葉なのに
戻ってくるときは、わたしの手を離れ天から響く・・・
「いまの己は大丈夫か?」
創作はすべて天へお返ししするもの。
そして、再び天から授かるもの・・・
そういうことなんですね・・・
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
