夏、小満のころ⑤・・・ducere:連れ出す・外に導き出す
良し悪しを見分ける目ぐらいは持っている。
わたしの場合は、教員も目指していたので
「授業を受ける生徒として」と
「先生の授業の進め方を観察するものとして」と
僭越だが、どの先生の授業も
二つの目で授業に参加していた。
とくに後者は、中二で自分の夢が決まってから
中三ぐらいから少しずつ育ってきたような気がする。
この先生は、そのどちらも素晴らしいものだった。
ダンス嫌いが、ダンス好きになる・・・
人の心はこんなに変化するものか・・・
「教育」とは英語で「education」・・・
のちに学ぶのだが、語源からたどれば、
「英語: education」や「フランス語: éducation」は、
ラテン語: ducere(連れ出す・外に導き出す)という語に由来している。
だから、教育とは作り上げることではなく
もともと人が持っている能力を引き出してあげること、
そして、それを促すのが「先生」ということになる。
そういう意味で、その先生はまさに「先生」であった。
この先生は、本当に違う・・・
どこか破天荒で、情熱的だった。
今まで出会ってきた先生とはまったく違う世界観があった。
授業を受ける生徒として・・・
先生の授業の進め方を観察するものとして・・・
その両方で衝撃を受けた人である。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
