夏、立夏のころ④・・・性とスポーツ
父と兄はよくキャッチボールをしていた。
ふたりの真ん中に立って
そのこぼれ球を走って取りに行く係を担当するのが私だった。
おそらく小学生の低学年だったと思う。
暴投や後逸をするたびに
ダーッと走っていってはボールを捕まえて
兄もしくは父に返した。
一球でも多くボールを投げたかったので、
とにかく速く走っていって
兄(父)よりもはやくボールに追いついたものだ。
ボールを投げたい一心のために
投げられるボールが手から離れる角度で
暴投かどうかを見極め始める。
そのころ、地区の子供会では
男の子はソフトボール(たしか女の子はドッヂボール)と決まっていて
ソフトボールができない私はとても悔しい思いをしたことを覚えている。
本当に悔しかった。
いまでこそ、女の子が野球やサッカーをするのが禁止されない時代になったが
その頃は、ランドセルや裁縫道具の色からスポーツ競技まで
男の子はこれ!
女の子はこれ!
ときまっていた。
(ちなみに私はオレンジのランドセルを選んだ)
昭和のあの頃はほんとすべてがそうだった。
わたしはそれが本当にいやで
中学生に上がる時も
「学ランがいい」といって
制服の採寸するおじさんを困らせたものだ。
ソフトボールにせよ、制服にせよ
その都度、同行の父母になだめられたが
いまでもアンケート欄の性別「男」「女」では
どちらにするか迷う(笑)
できれば真ん中の空欄に〇を打ちたい気分だ。
男 女
↑
ココ
いまでこそ
「ジェンダーフリー」
「LGBTQ」
などといって学校教育でもアナウンスされることが多くなったが、
わたしにとっては、そういった名称・区分もどうでもいいとさえ感じる。
ちなみに、FBの英語版では、多種多様の性別が選択できるらしい。

Agender(無性別者)
Androgyne(男性、女性の両者の性的な特徴と器官がある人)
Male to Female
Female to Male
Trans
Trans Female
Trans Male
Trans Man
Transsexsual Person
Bigender(男女両方の性的特徴・志向を持った人)
Non-binary(カテゴライズできない人)
Cis(生まれた時に診断された身体的性別と自分の性自認が一致し、それに従って生きる人:参考)
Cis Female
Cis Woman
Cis Male
Cis Man
Cisgender
Gender Fluid
Gender Nonconforming
Gender Questioning
Gender Variant
Genderqueer
Neither
Other
Neutrois
Intersex(Wikipediaによれば中間的な性)
Pan-gender(日本語にしにくい…性別を超越している人、くらいなニュアンスでしょうか)
Twi-Sprit(こちらに経緯がまとまっています)
(こちらはイケハヤさんの記事を参考にしています)
興味深い日本語概略は➡こちら
さらに、FBは新しい性の提案も受け付けているらしい。
そのうち100とか200も「性」が誕生しそうだが、
結局そうなったら「性別」ってどうでもいいということになると思う。
これまでの人生を振り返ると
かつて暗黙のルールのために、
やりたくてもできずにいた時代と
「わたしはこれがしたいからする」
「わたしという存在はこれだからこれ」と言える時代・・・
その両方を経験することで
「わたしとはなにか?」という問いが鋭くなり、
そして、ますます明確になってきた感じである。
ありがたいことだ。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
