春、穀雨のころ⑫・・・天文は人文
明を訪れたヨンシルの才を見抜きかわいがる。
明王の親戚が、奴婢のヨンシルをかわいがる・・・
大陸の身分制度を考えれば
これはすごいことだ。
ヨンシルが迫害され、野に下った後、
流れ着いた村の民のために日時計をつくる。

節気や時を知った村民は、
農耕や市の開催にその時計を利用し、
活気を生み出し、豊かになっていく。
わたしたちは今当たり前に時を知ることができる。
わたしのちいさな畑も
そのおかげで定植の時期や収穫の時期を知る。

暦が私たちにもたらす恩恵は計り知れない。
先人たちの計り知れないこの努力が暦なのだ。
この「ヨンシル」の」影響で
「二十四節気への手紙」も書きたくなった。
さて、このころ・・・
ヨンシルは朱太監(チュ・テガン)と再会。
ヨンシルは、朱太監(チュ・テガン)を市に連れていき、
村人の生き生きとした姿を見せる。
そこで言う朱太監(チュ・テガン)のことば・・・
ヨンシルは、
「天文を極めるうちに
人の何たるかを悟ったのだ」
天文は、人文に通じる。
つまり、
天文は人を知るためのものである・・・
と告げるのである。
まさに・・・
わたしたちのありとあらゆるなりわい・・・
仕事も趣味も、家事も田畑仕事も・・・
学ぶことも、遊ぶことも・・・
ほんとうに何もかも・・・
「人を知るためにある」
まさにそうだなと思った。
「太陽は、皇帝でも王でもなく、ただの天体であり、
天文現象は災いではなく自然現象だ」
「天は皇帝や王のものではないと
みなが悟った時・・・
天の威を借りて
権力を握っていたものが
力を失うのは当然だ」
「今後 人を中心に据えた世になれば
王など いなくなるかもしれぬ」

天文・・・いや学問すべては
人を中心(幸せに)とするためのものであり
庶民のなりわいを豊かにするもの・・・
そう朱太監(チュ・テガン)は言いたいのです。
わたしたちは
この世を選んで生まれ、
自分で名付けてこの世を生き、
自分で名付けた道を歩む・・・
自分が○○する・・・
この世はすべて自動詞・・・

そう、天を知り、自然に学び・・・
自分で決めればいい・・・
theme : スピリチュアルライフ
genre : 心と身体
