春、穀雨のころ⑩・・・火を失う民
お店をお休みして車で出かけた。
出かけるときのほとんどは直観である。
今回どこに行くかは、ピヨさんが決めた。
藤がきれいということで、
伊勢の太江寺・・・
目的は「藤」だったのだが思いもよらず
多くのいい出会いがあった。
まず、偶然「春季祭」というものをやっていた。

どうやら始まったばかりだった。
中央の修験僧が四方に矢を放っていた。
これが開始の合図なのかな?
猫も同席(笑)
この日は二匹の猫に遭遇・・・
猫好きの私は、もうこれだけで満足である。
さて、続いては
般若心経をとなえながら
数珠をぐるぐる回していく。

煩悩を滅し、除災招福を祈るためだろうか・・・
さいごが見どころだった。
護摩焚きである。

やはり、人間にとって火はとても重要である。
「滅する(浄化)」と「エネルギー発露」との両方が共存する「火」は
古来、ありとあらゆる儀式で用いられてきた。
太江寺の護摩焚きは、
農耕にとって大切な季節であることも考えると
上昇気流を生み出し、雨をもたらす
雨ごい的な要素もあるのかな?
現代人は、電気の民族となった。
電気の生活は、
その火の力が隠され、
火の効用に気づく人も少なくなっている。
火は生命力を生み出す強烈な力である。
だから、人は時々生の火に触れるほうがいい。
わたしが、手作り市の時に
屋外で薪ストーブをたいたり
拙作のピザ窯でピザを焼いたのは
そういう思いからである。
そして、もうひとつ「火」には重要な役目がある。
それは、「知性」により世界を照らすということです。
「啓蒙」とは「暗(蒙)き」を「啓く」ということです。
松明を持ち先行きを照らすこと・・・
「火」にはそういう意味もあるのです。
電気ばかりの生活で
鬱々しい生活になっている人は
ぜひ生の火に触れるよう心掛けてください。
いまなら、おいしさもついてくる(笑)
バーベキューなんかがいいかもしれません。
そうそう、自由の女神も松明を掲げていますね・・・

この直感ドライブでは
自力整体のKさんにもばったりとお会いした。
直感で行くと
神様はホントいろいろと楽しませて下さいます。
theme : スピリチュアルライフ
genre : 心と身体
