春、穀雨のころ⑨・・・ブルーゴールド
今年も聞こえるカエルの合唱・・・
毎年変わらず訪れるこの聴景・・・
七十二候に
「蛙始鳴」 かえるはじめてなく がある。
この候は、五月に入ってからなので
蛙は季節を少し先取りしている。

(昨年、晩秋「モネの池」前の田)
茶色だった田んぼに鏡のような水が張られ
その水が稲を育て、美しい風にそよぐみどりに変えていく。
ああ、日本は美しい・・・
そう心から感じる。
日本は古くから
「瑞穂国」(みずほのくに)
「豊葦原千五百秋水穂国」(とよあしはらの ちいおあきのみずほのくに)
といわれ、いかに水と稲を大切にしてきたかがわかる。
ところで、「仮想水」というのをご存じだろうか?
ごくごくと飲む水ではなく、
ある食材ができるまでに
どれだけの水が使われてきたかというものである。
環境省では、仮想水計算機がリンクされており、調べることができる。
一例をあげれば、
いっぱいの牛丼には、なんと水が2000リットルも使われていることになる。
2リットルのペットボトルが1000本である。
食料廃棄で間接的に捨てられる水もある。

牛肉などはほとんどが海外からの輸入なので
日本は、間接的に水を大量に輸入している。
つまり、水の超輸入大国、日本なのだ。
これでも日本は、ほんとうに水に恵まれた国なのだろうか?
水は「ブルーゴールド」ともいわれ
今後、石油同様、国際紛争のもととなるともいわれている。
以前宙言でもあげているが、このことは
わたしが、肉を食べない理由の一つに加わった。
他にも理由はあるが、
よろしければ、資料をご覧ください。

theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
