春、穀雨のころ③ 光るキノコ・・・
昨年の冬にいただいたキノコキットや
2年前に明日香で菌打ちしたホダ木には
雨後、数個のしいたけが生えてくる。
数日ごとに2.3個採れるので
採るたびに干しシイタケにする。
結構たまってくるから嬉しくなる。
キノコはキノコでも「光るキノコ」があるらしい。

以前この光るキノコのTVが放映されていた。
「なぜ光るのか?」
ナレーションでは、
「自ら光ることで、虫を寄せ付け、
胞子を付けさせ、子孫を残す工夫・・・ 」
と話されていた。
キノコも生き残りをかけて工夫していると・・・
本当にそうだろうか・・・
人間はよく、生き残りをかけて、とか
すぐれたものが生き残ってる、って力むけど
わたしが見たあの光るキノコは、
まったく違うように見えた。
ただ光りたいから光る・・・
そうしているように思えた。
「変な顔をしてはいけない。
ぼくたちのからだだって、考(かんがえ)だって、
天の川だって、汽車だって、歴史だって
ただそう感じているのなんだから。」
銀河鉄道の夜(宮沢賢治)の中で・・・
カンパネルラと本当に別れたあと、
ブルカニロ博士がジョバンニにいうセリフ…
まことと美の模型・・・
「さう(そう)ならうとする生命体」
ただ、そうしたいからそうしている・・・
日々、もろもろの雑事の中で
人間がいちばん忘れてしまう「美」のような気がする。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
