十年、をちこち・・・84
この「動く」の側面のほうがものすごく大切に思えます。
たとえば自分の欠点や行動に落ち込み
ずっと、ずーっと「陰」の性質を帯びていったとします。
いわゆる落ちていく状況です。
しかし、その「陰」は
沈めば沈むほど「陽」を求めますので
陰極まって、陽に転じるはずです。
ほんとうの「陰」であれば・・・の話です。
つまり、どんな「陰」が極まり、
どんな「陽」をつかむのかで、
地に足が付くかつかないかが決まります。
落ち込むときは、とことん落ちるだけ落ちれば
あとは、浮上するものです。
落ち込みの最底を、ポンとさわれば、
あとは自然に浮き上がってくるのです。
しかし、もしその「陽」が偽物=(陽の仮面をかぶった陰)で
底も触らないまま、中途半端であがると
結果はまるで違うものになります。
つまり、
「楽しいことだけを選びなさい」(陽の仮面をかぶった陰)
となるとまったく違う結果になるということです。
逆説的ですが、
いま述べた陰陽の動きの法則から
永遠に「闇」(陰)をつかむことになるのです。
陰が陰になり切らないからです。
楽しいこと(陽)を求めているにもかかわらず
本人は、陰をいれるいれるスペースに
虚構の「陽」を埋め続けるので、
陰陽共鳴のエネルギーが生まれないことになります。
「陽」に転じるだけの「陰」のエネルギーがたりないからです。
そういう方は、
「陽」に転じたつもりが
陰の不足のため、途中でまた「陰」に帰っていきます。
「苦は、苦の中にいて、苦のままで楽である」
なかなかわかっていただけないこの言葉ですが、
おわかりいただけますでしょうか・・・
theme : スピリチュアルライフ
genre : 心と身体
