十年、をちこち・・・㉜
母は、長良川に洗われ(顕れ)、金華山で遊んだ人です。
父は、御嶽を源に、木曽川で遊び、
伊吹山に愛された人ではないかと思います。
自分のいのちを考えるとき、
自分の父母がどこの風土に育てられ、
洗われ(顕れ)てきたのかが
とても重要だと教えてくださった方がみえます。
学校の教員を辞め
一年間本屋でバイトをしていましたが
その時の雇われ店主さんです。
この方は面白い経歴の持ち主で
夜逃げの経験もありました(笑)
それを屈託なく話される姿を見て
人間のたくましさと楽観的な愉快さを
まだ若かった頃の私は感じました。
わたしが、龍とご縁があるのは
山と川に洗われた(顕れた)父母のご縁と
辰年を選んだがゆえではないかと思います。
木曽三川の豊かな恵みは
私たち親子の源流(龍)なのではないかと思います。
そんな父が亡くなる前・・・
もう二度と出られなくなった病室でつぶやきました。
「あそこの水が飲みたい」
あそことは、伊吹山のふもとの泉神社です。
以前もよく3人で汲みに行きました。
早速、母と二人で向かいます。
そこで出会ったのも龍・・・赤龍でした。

なんとなくその美しさにひかれて撮った一枚。
すこし拡大してみます。

おわかりでしょうか・・・
ご神木を下から巻き付けて
手前の緑の木の横で首を左に振っている・・・

解説するのも無粋ですが、
父がいかに伊吹の山に愛されていたのかがわかります。
