令和buzz91・・・「あなた」を積み上げているSNS
市の施設が多いその通りは
背広姿の職員がちょうど出勤する時間だった。
腕時計を気にしながら小走りに走る若者は
新入職員か・・・
どこか不慣れさと初々しさがあった。
しかし、この光景はこれからもずっと続くものなのだろうか・・・
そんなことをぼんやりと考えながら
信号待ちをしていた・・・
今回のコロナ禍は、
強制的に今の世の中を変え、
これまで当たり前としてなされていた
様々な公的私的の集団行事、システムを消している。
忘年会、歓送迎会はもとより
公式の卒業式、入学式、入社式、
昨日は、大学の講義までがオンライン授業と発表された。

以前上げたYouTubeでも提言しているが、
➡#7「あ~ヒマ💧」それはヤバい!コロナ休校はチャンスだよ!
今のコロナ禍は、
私たちの日常の様々な「当たり前」を
リセットし、新しい何かを生み出そうとしている。
強制的で無意味な指示は、力を失い、
みなウイルスの前にこうべをたれている・・・
おそらく、今後、すべての活動で
「リモート化」「オンライン化」の流れになっていくことでしょう・・・
わたしなどは、教育畑で来ていますので
「教育」っているの?
いるなら「教育」ってどこでどんなことをやるの?
究極、この問いに行きついています。
つまり、明治以降、近代化で生まれたあらゆるシステムに対して
「ほんとうにそれって必要ですか?」
つまり、人類にとって
本当に身心的で知的でシンプルな問いだけ残せ!
そう、コロナは言っているのです。
コロナの終息は、現時点では見えてきませんが、
この事態の中、私たちは新しいマインドセットが必要ということだ。
先日、ある中学生がこう話してきた。
それほど親しくないある子が
SNSで毎回信じられないぐらいの嘘をまき散らしていると・・・
いま、小中高校生は年齢に関係なく
スマホさえあれば簡単にSNSで発信している。
いまの小中高生でSNSをしている子たちに言いたい・・・
これからは、
あなた自身が資本=価値=財産になると・・・
あなたが日ごろ使っているSNSは、
あなた自身を作っているんですよと・・・
つまり、昭和的な表現をすれば、
リアルな意味での「信用」を作っているんですよと・・・
だから、
匿名だから、ニックネームだから、と言っても
簡単に誰だかばれてるし、
その一投稿一投稿で
受け手は、あなたの人物像や品位を見てるんだと・・・
自分のアカウントだから
何を書いても何をぼやいてもいいのだけれども
そのツケはすべてあなたに返っていくんだということ・・・
そして、こういったコロナ禍のような事態になると
全てがオンライン化、リモート化になり、
そのSNSを使って
仕事をしなければならないときがくる・・・
誰もあなたの品性を監視はしてくれないし
(別の意味では監視されるが)
誰も指導をしてくれない・・・
できるのは自分だけ・・・
あなた自身が、
資本であり
価値であり
財産であり
商品開発者であり
品質管理者である・・・
ということだ。
私は今の子供たちによく言います。
二十歳過ぎたら誰もイタいことを言ってくれない・・・
だから今のうちに直しなさい・・・と
私たち世代は、学生時代ハチャメチャをしても
社会に出た瞬間にその汚点?はリセットしてもらえました。
しかし、今の子は違います・・・
スマホを持ったその時から始まり、
履歴が残ってしまうということだ。
余談だが、今回の世界の「緊急事態」宣言でも見るように
これからは、公的な権限がいい意味でも悪い意味でも
強化されます。
人の動きが監視されたり、
アカウントを消しても履歴は検索出来てしまいます。
そうしないと、感染源が分析・特定できないという理由だからだ。
これはある意味不気味なことで
何年もの間、
あなたがネット内でお披露目してきた「自分」が
消えずに残るということだ・・・
また、蓄積されたその「あなた」で・・・
勝負しなければならないときが来る・・・
それが、いい場合にも悪い場合にも
発揮されてしまうということだ。
まだ小さいからとか、まだ学生だからとか
もう社会人だから・・・という垣根がないのです。
コロナ禍は間違いなく、
私たちに問いかけています・・・
どこでどんな風に働きますか?
どこでどんな風に学びますか?
その前に・・・
どこでどんな風に「あなた」になりますか?
どんな「あなた」を積み上げますか?
SNSが履歴書となり、SNSが面接となるのです。
そう問われてしまう時代が来るということです・・・
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令和buzz31・・・Brainリリースで考える
プラットフォームとは・・・
※商品やサービスを提供する企業と利用者が結びつく場所を
提供することを、プラットフォームと表現する。
いままでNoteという
プラットフォームがありましたが
それにアフィリエイト機能が付いたものと
思っていただいていいです。
つまり、自分のオリジナルの商品を売ることもできますし
それを誰かが「本当に」いいと思って紹介すると
その紹介者にも紹介料が行くというものです。
現在あまりに人気でサーバーが落ちて
現在メンテナンス中ですが、
私はこれを見たとき、
ひとつの大きな希望とひとつの小さな危惧を感じました。
ただ、おそらくその危惧は、人間が成熟するうえで
必ず消えていくものだろうなと思っています。
ネット上で開発リリースされていく
あらゆるSNSやプラットフォームは
最初必ず眉間にしわが寄せられ、
こんなことをやっていたら人間がダメになる・・・
そういわれてスタートします。
しかし、本当にダメになるでしょうか・・・
私は違うと思います。
マズローの5段階欲求というのがありますが、
実は、この図に今まではリリースされたSNSを当てはめると
人類がネットを通してこの段階を上がって言っていることに気が付きます。
(SNSとプラットフォームの言葉の定義の区別が難しいですが、
私はここではSNSをコミュニケーションに特化したツールをSNSとしました。
プラットフォームはそれらをすべて含むネット機能を表すものとします)

つまり、個人としてではなく
人類という生命体がネットの利用を通して
欲求の質を進化させていっているのです。
例えば、SNSを例にとりましょう・・・
最初は、ネットができただけで安心し
そこを生態系を移したネット市民たちがいました。
今では考えられませんが
ネット=ネクラ、引きこもりというイメージの時代です。
つまり、現実の世界、人間のリアルな世界では
息苦しくて生きられない人々が
2チャンネルやmixiなどで発信し
それがもとで友達やグループができる・・・
そういう役目のプラットフォームができました。
これによって救われたと言っている有名人に
クラウドファンディング「Campfire」の家入さんがいます。
2チャンネル、mixなどは、最初
マズローの言うところの一段階➡二段階を網羅しています。
それがやがて、3領域目に進化していきます。
人に会わないということで自分の生命と安全が守られるし
ネット上での所属の欲求が満たされている・・・
もちろん「半現半ネット」という人もいますし
オフ会と言ってリアルに会う人も出てきます。
それは、これから発展するSNSすべてに当てはます流れです。
次にやってきたTwitter、Fb、インスタなどは
他者とかかわりたいという欲求と
自分が発信した何かを承認してもらいたい
いわゆる「いいね」の時代です。
そしてインスタはこれら3つから抜き出て
自己実現の欲求を満たし始めます。
Fbの商売っ気を嫌がったユーザーが
純粋に自己実現への道を進み始めたのです。
次第にFbが商用の色を濃くし始めると
インスタがアーティストの要素を満たし始めます。
もちろん今ではインスタさえ商用に要素が強くなってきていますが・・・
実はこの個人、承認を利用した商用、自己実現の流れも、
今では当たり前になってきています。
さて話を戻します。
インスタの場所には、Youtubeもいます。
今ではインスタも動画配信できますが
当初のインスタは静止画像でした。
その動画の要素を満たしたのがYouTubeです。
自分がし始めたから言うのではありませんが、
このYoutubeがいまは、頭一つ出ているのでしょうか・・・
もちろんそれぞれが、
年齢×欲求×目的で導き出された好みで
自分に合ったSNSを使って楽しんでいるわけですが
わずか数個のSNSをみただけでも
マズローの5段階欲求を一歩ずつ上っていっているのが
お分かりかと思うのです。
照明器具が、究極 太陽の光を目指すように
SNSやプラットフォームも
現実の人と人とのかかわりに近い世界を作ろうとしているのです。
つまり、今日お伝えした「Brain」もその流れで
生まれたものなのでしょう・・・
インスタの後のYouTube・・・
NoteのあとのBrainです。
私が冒頭にあげた一つの危惧とは
Noteが当初そうだったように
たいした売り物でもないのに
値段をつけて売ったユーザーがいた時代もありましたが
今でもは本当に質のいい商品しか売れません。
なぜかと言えば、良い悪いの評判が
SNSで瞬時に拡散されてしまうからです。
ですから、今回のBrainも
買って読んだ商材がたいして良くもないのに
ただ紹介料欲しさにバシバシ紹介してくるユーザーも
一時期ばっと出てくるでしょうが
上記の理由できっと淘汰されていくと思うのです。
これから出てくるあらゆるSNS、プラットフォームへの年寄りの心配は
きっとすべて杞憂に終わることと思います。
若者がFbをやらないのは、人への過大な商売っ気を隠し
友達のふりをして商品販売を狙うあざとさを嫌ってのことでしょう・・・
または、それと同時に
肥大化している承認欲求が「ダサい」のだと思います。
そういう意味では、
若者はある意味 ふるいをかけるのが上手なのです。
どうですか?
生徒たちと話すと
いまだにYouTouberを馬鹿にする大人がいるそうですが、
おそらく出始めたばかりのインターネットそのものや
SNS、プラットフォームへの先入観が
旧態依然のまま心を支配しているのでしょう。
ツイッターもYouTubeも、いまでは
出始めたままの空気ではありません。
確実に進化を遂げています。
わたしからすれば、こういった世の中の動きや
人間の進化を理解しようとしない大人たちが
単純に子供たちの希望をつぶしてしまうのではと思っています。
私も含めた大人たちが、
心のアップデートをしないと単に「裸の王様」になる・・・
と、ここで何度も言っているのは、そういうことなのです。
そして、人類の崇高な夢である
超越的な自己実現があるとすれば
それは資本主義のような「ゼロ-サムゲーム」ではなく
誰からも奪うことがないWin-Winの関係を作る経済圏・・・
そこにたどり着くための準備を始めているのが
YouTubeとBrainではないかと思います・・・
わたしの狭いSNS利用状況でも
ここまで来ているわけですから
私の知らないSNSやプラットフォームを入れたら
もっとわかりやすいのではないかと思います。
わたしは、子供たちに未来の希望を語ることを
まだまだあきらめずに済みそうです。
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theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体