令和buzz303・・・「辛い」に足す一本
「幸せ」という字になります。
塾の漢字指導で、
ときどき「しあわせ」という漢字をまちがえて
「辛い」と書く子がいて、(意外に多い)
全然違う意味やん!
と笑いあったことがあります。
しかし、待てよ!?と思ったのです。
幸せのヒントは
この「辛い」にあるんじゃないかと思い始めたのです。
辛いに一本足すと幸せになる・・・
その一本ってなんだ?
それは、辛いを十分味わうことなんだと思うのです。
そのつらいを十分味わった人にご褒美に
まるで冠のように一本乗っかるのではないかと思います。
実は、何度もお悩み相談に見える人の特徴の一つに
この辛いを十分見つめられない・・・
というのがあります。
そして、学ばない・・・
学ぶというのは、
これまでの自分とは違う知識を入れることです。
ときには感動でやってくる知識もありますが、
苦痛でやってくる知識もあります。
それは、「それまでの自分が間違っていた!」という苦痛です。
わたしは、教採に落ち、
学校の教員をきっぱりやめようと決意したとき
大きな挫折ともやもやの海でおぼれていました。
なんといっても、
中二からの夢が途絶えたわけですから・・・
その時、運よく本屋でバイトをしていたこともあって
豊富に様々な本に出会いました。
その中の一つに加藤 諦三さんの本がありました。
どのタイトルを読んでいたのか
もう忘れてしまったのですが、
本屋のバイトの昼の1時間休憩の時に
くいるように読んだことを覚えています。
気になる言葉を片っ端にノートに書いていました。
心の成熟・・・
あの25.6歳のわたしは、
まさにその階段を上がろうともがいていた時でした。
耳が痛い言葉もありました。
なるほどと唸る言葉もありました。
これまでの自分を否定する言葉もありました。
心の奥底ですでに分かっていた言葉もありました。
そのすべてを丁寧に大量に写し取ることで
わたしは何か変わっていったのです・・・
辛いものはつらい・・・
辛い以外何物でもない・・・
それでいいのだ。
辛さをありのまま辛く見つめることで
初めてその辛さが霧のごとく消えていく・・・
消霧の奥に起(た)ち上がる何かこそがあなたなのだ。
別話・・・
「よく忘れちゃうんで・・・」
学ぼうとしない方は、
忘れるという言い訳で
自分はバカだからもっと教えてほしいという・・・
そこが大きな間違いということにも気が付かない。
教えてもらおうとするスタンスからは
何も生まれない。
忘れるのなら忘れる自分を笑って認めればいい。
辛いと嘆いているのなら、
トコトンそのつらさを突きつめればいい。
煮詰まった先に見えるものは
気球のように軽い血流。
先日のアシャイングの方も
突き止めた先のその血流が頬を染めていた。
しばらくは車の運転もままならないほど
力が抜けていた・・・
初めて自分の欺瞞、真実に触れ、
これまでの自己防衛の鎧が瓦解したのだ。
辛いに一本を足す作業、
それはあなたにしかできない。
その覚悟さえあれば、
苦しみは、実は「幸せ」のことだったと気が付くのだ。
「禍福は糾える縄の如し」
そういうことです。
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theme : ありのままの自分になるために。
genre : 心と身体