わが子を身勝手な青年・大人にしない5つの助言
人を巻き込んで死ぬ」
こういった死に方を「拡大自殺」と
先日のブログや動画でも取り上げました。
いわゆる身勝手な死に方です。
どんなに自分が苦しくても
どんなに壁が厚く暗闇にいたとしても
人に危害を加えるということに
いかなる正当性も見つけることはできません。
人情としての同情はあったとしても
その行為は決して許されるものではないでしょう。
繰り返しになりますが、
動画で上げたように
現役高校生がそういった行為に及ぶことは
われわれの想像を超え、大きな激震を感じざるを得ません。
では、こういった
いわゆる独りよがりな選択をしない子供に育てるには
親御さんをはじめ、周りの大人は
何に気を付けて子どもを見守ればいいのでしょうか・・・
ここに一つのヒントなるレポートがあります。
➡parenting experts share five toxic mistakes that can make children more 'selfish and entitled'
直訳すれば、
『子どもを「わがまま」「権利ばかり主張する」ようになる
5つの有害な失敗』
となります。
トレイシー・バックスレー博士という女性の研究者です。
アメリカの研究者で
これについての本も一冊書かれています。
Amazonページには、こう書かれています。
トレイシー・バクスリー博士は、教授、コンサルタント、子育てコーチ、スピーカー、5人のバイ人種児の母親、社会正義子育ての生みの親です。30年以上にわたり、子どもの発達、初等教育、カリキュラムと指導の学位を持つ教育者で、ダイバーシティ&インクルージョン、アンチバイアスカリキュラム、社会正義教育を専門としています。彼女はフロリダ州ボカラトンで夫と子供たちと一緒に住んでいます。
DeepLで翻訳しても少しぎこちない部分は
私なりに解説を加えました。
まとめてみましょう。
【有害な失敗例】
1 ほとんどすべてのことにイエスと言う
親が子供の言うことを何でも「はいはい」と聞くことです。
「(夕食前に)○○食べたい」
「おもちゃ買って」
「ゲーム買って」
「携帯買って」
あらゆる全ての要求に「はい」と言う失敗です。
2. 教える機会を作れなかったこと
要は、子供は親の姿勢をよく見て育つということです。
親自身が良い心構えでいるか?ということです。
小さな子どもでも、
誰かの立場に立って考えることの大切さを教えるべきです。
そしてそれを親自身がやれているか?ということです。
レポートにはこんな例があります。
例えば、
親子でサンドイッチを作るとして、
その子が自分の好きな具材だけで作ろうとしたとき、
まだ帰ってきていないお兄ちゃんの好きなサンドイッチも
作ってあげようと提案することです。
返ってきたお兄ちゃんが喜ぶ姿を思い描かせることです。
私もよく親御さんに言います。
「子供は言った通りにはならない、
やった通りになる」と。
3. 世界で起こっていることに無関心でいること
人は8歳になれば、自分が今あるのは
周りや環境のおかげと知ることができます。
ですから、TVやソーシャルメディアを通して
大変な目にあっている人たちへの
想像力を育てることができるのです。
そのときに親が思いやるのある発言をしたり
実際にサポートや行動に移すことは
子どもたちが他人のために奉仕する気持ちを
育てる種となるのです。
4. 感謝することが日常的になく、何でも与える
子どもたちは、不足を感じた時に
自分が恵まれている環境にあったことに気が付きます。
なんでも与えられる子供は
感謝する気持ちをなくしていきます。
毎日寝る場所があること
毎日ご飯が出てくること
毎日洗濯物が仕上がってくること
そういった何気ない日常で
「ありがとう」が行きかう人間関係や家庭であることが大切なのです。
「当たり前のことは何一つない」ということです。
5. ボランティア活動を紹介しない
ボランティア活動は、金銭的な報酬のない活動ですが
「思いやり」という人間的なつながりを体験できる貴重な活動です。
そしてそれは、
他者を見て、その人が生きてきた経験を
理解しようと努力する「優しさ」をも育みます。
また自分のエゴを抑え、
すべての人間の神聖さを尊重する学びにもなります。
以上がわが子を身勝手な大人にしないためのアドバイスです。
いかがでしょうか・・・
「身勝手さ」とは、
刺傷事件や殺人事件のような重大な事件まで行かなくても
車の運転やレジや店での態度など
日常の些細なシーンでも垣間見ることができます。
「身勝手」という様相は、
それだけで周りから煙たがられます。
そして、知らず知らずのうちに本人自身を追い詰め
大きな孤独や焦燥感を生み出し、
結果、とんでもない事件に繋がる可能性を意味します。
つまり、人を思いやる心を育てるというのは、
強いて言えば、本人を守ることになるわけです。
「情けは人のためならず」というわけです。
「Today you, tomorrow me」(今日のあなたは明日の私)なのです。
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theme : 人生を豊かに生きる
genre : 心と身体
tag : 身勝手な大人にならないために