土を作る
特に親の中、教師他、教える立場の人間の中にです。
だからもちろん私も入ります。
子供たちに「こうしてほしい」「こうなってほしい」
という一方的な願望の暴走車を
大人が運転し、子供を助手席や後部座席に乗せて
突っ走っていきます。
・苦手なことだが上手いことを言って無理にさせる
・子供たちの話を最後まで聞かない
・子供たちを誉めるタイミングは見逃すが、
叱ることは過去まで遡って執拗に叱る
・好きなことを認めようとしない
・友人関係に必要以上に介入する
・大人が克服していないもの(例えばゲーム、TV)を
子供にだけはやれという。
やりがちな親子関係です。
特に最後の項目などは、
大人は稼いでいるんだからいいんだと
屁理屈をつけて
自分は中毒になっているのを棚に上げて
子供にはやめろと身勝手な親御さんがいることには
驚かされます。
稼いでいようがいまいが、
中毒は中毒です。
しかも、年齢的に無理なことを条件にするのは、
とても卑怯なことです。
親は子供の支配者ではありません。
支援者です。
支援とは、子供と大人が同意し合ったことで
行われるのが大切です。
携帯ばかりさわる子供
ゲームばかりする子に対して、
なんの話し合いもなく
いきなりそれを取り上げる親御さんがいます。
ではなぜ、買ってあげたのでしょうか?
いいよと言って買い与えて、
後からいきなり取り上げる・・・
これは、子供からすれば暴挙です。
どうすれば、携帯の時間、ゲームの時間を減らせるか、
どうすればコントロールできるのか?
親子ともに、知恵を出し合うべきですね。
そしてその知恵を破ったときは、
たんたんと容赦なく厳しく接する・・・
スルーしていいときに身勝手に厳しくしすぎたり、
厳しくしなければならないときに厳しくしない・・・
その境目がわからないとよくご相談を受けます。
基準は、いのち基準です。
いのち基準の厳しさ・ルールは、必ず子供に伝わります。
いまだに、
「誰のお陰で!」
という親御さんがいらっしゃって、
本当に親子ともども気の毒になります。
これはいのち基準ではなく、
親御さんの面子基準、ストレス基準ですから、
絶対に伝わりません。
親御さんも疲れていますね・・・
子供のどんな芽がいつ現れるかなど
誰にもわかりません。
その芽が出るための土作りが
親御さんの仕事です。
子どもにとっての土って何だろうと真剣に考えるべきです。
それだけであり、
それがものすごく大切です。
子供が生きる道を、
いつまでも権威主義で
古い価値観で檻に閉じ込め
横暴さで支配するのは、
はじめから干からびた土に種を撒くようなものです。
絶対と言っていいほどうまくいきません。
私たち大人だって、正解など知りません。
正解を知っているのは、
子供たちだけです。
その子供たちと一緒に考えるのです。
安易な外注は危険です。
外注とは、大人自身が自分を改めないまま、
専門家と呼ばれる人に子供を丸投げすることです。
きっと今日よりよくなると信じて、
子供と一緒に歩むのです。
それしか解決方法はありません。
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tag : 親育
旅をする彼女
卒業生のソフトボールの試合を見に行きました。
とこわか国体が中止になり、
それでも元気にソフトボールを続けていた彼女は、
今度はインカレ出場です。
1年生でありながら、
ピッチャーとしてベンチ入りをしていて、
予選から何回か登板しています。
熊野の前大会でも、並居る先輩たちに混じって
4試合9回ほど登板・・・防御率0.00
本当にすごいです。
いまは、見に行けなくてもライブ配信が充実していて
今日はチームとして準決勝、決勝があります。
さすがに先輩メインかとは思いますが、
点差が開けば、登板をあり得ますね。
三重から応援したいと思います。
➡UNIVAS LIVE
親元を離れての大学生活は、
もちろん順調な時ばかりではないでしょう・・・
しかし、ここで得たものは、
将来に渡りその子のバックボーンになるはずです。
いま彼女はそれを培う期間に入りました・・・
心から応援したいです。
子育てをされる若い親御さんにお伝えしたいのは、
はじめは親が育てる・・・
次は友人が育てる・・・
そして最後は世間様が育てる・・・
この切り替えがわかる親御さんは、
親子ともども幸せ・・・ということです。
この切り替えがわからず、いつまでも
「愛情」という名の「支配」をする親御さんがいます。
その親御さんは、自分の親からもきっと
支配を受けていた確率が高いです。
支配の連鎖・・・
これだけは避けてほしい・・・
いつか親は子どもから手を引く・・・
この自然の摂理と現実を受け止めていただきたい・・・
考えてみれば、
私が塾でアドバイスするのは、
たったこの一点だけかもしれません。
「かわいい子ほど旅をさせよ」
昔も今もそれは変わりませんね・・・
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tag : 親育
夜明け前の教室
動画をアップいたしました。
昨日のブログ、
『子どもを「わがまま」「権利ばかり主張する」ようになる
5つの有害な失敗』
を取り上げてお話しています。
まだ夜明け前の塾の教室で撮っています。
今日は、大半の生徒が私立受験に向かいました。
夜明け前の教室で
彼らにメッセージを送り、
その後、海へと向かう予定でしたが
急遽、この暗がりで撮ってみたくなりました。
いま世界は「夜明け前」です。
動画後半、
白々と明けて来る空を感じながら、
受験生である彼らの夜明け、
私たちの夜明けを思わず祈りました。
スタンドライトだけで撮りましたので
ちょっと暗いですが
大目に見てください(笑)
昨日のブログが原稿の役目を果たしていますが
ブログ➡動画
この流れが私にはとてもやりやすいです。
毎日ブログを読んでいただいている方には
重なってしまって申し訳ありませんが、
よろしければご覧ください・・・
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BASHAR × 教育
子どもは秘密を持つぐらいがちょうどいい
支配的な親に育てられると
子供は自分の世界を持つことに
罪悪感を持つようになる 加藤諦三
自分の世界を持つということは
秘密が増えるということだ。
「うちの子は何でもよく話をしてくれますからぁ・・・」
そういうのは、
とてもいい感じの親子関係のように見えるが
よくよく観察すると、
ん?
ちょっと違うなー
という場合がある。
実はその親は、
自分が支配的であることに気が付いていないのだ。
支配的というのは何も、
威圧的に命令口調になるばかりではない。
母親が息子にべったりな状態も別の形の支配だ。
子供は、蜘蛛の巣に絡められた虫のように
自分の感覚で行動できなくなる。
やがてひとりで身動きできない青年に育つ。
「うちの子はホント優しいいい子でぇ・・・」
そういう母親にぞっとしたことはないだろうか・・・
それは優しいのではなく
自分の価値観、自分の感性が育たなくなってしまって
言葉・行動が何も出てこなくなっただけだ。
その母親は、自分は子どもと仲が良く
何でも知っていて理解していると勘違いしている。
これは単に子供に秘密(自立心)を持たせない
支配的な母親にすぎないのだ。
小さいころの
「○○やってもいい?」ならまだわかる・・・
しかし、20代後半になっても
「○○やるわ」
ではなく
「○○やってもいい?」と
親である自分に頻繁に聞いて来るようであれば
それは、自分が子供に対して
幼少期から支配的であったと気づかれるとよい。
ちなみに、
なぜこの母親は息子に甘えるという形で支配的になるのか?
それは、自分が本当は何もないことを知っているからだ。
空っぽだと恐れているのだ。
その自分の空虚さちゃんとを見つめない限り、
この歪んだ甘えの構造は続く・・・
幸運にもその息子が結婚できたとしても
その孫にまで影響を与える。
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