いのちの本性を暴く蠍座
ここ3年、私たちはこの蠍座的視点が試されました。
太陽さそり座でなくとも、
皆が試された時代です。
それは、あなたはどう死にたいか?という視点です。
いわゆる死生観です。
先にどう死ぬかを決めると
どう生きたいかが浮き上がってくる・・・
それを担っているのが蠍座です。
もしくは、それを担う冥王星&8ハウスも重要です。
蠍座は日ごろ隠れています。
そこにいる人、もしくは、もっと狭く
本人にしかわからないことを担当します。
あなたは何を隠しているか?
蠍座はいつも問いかけます。
蠍座のルーラー(支配星)の冥王星が
この春、3/23に水瓶座に入ります。
これまで公平さを欠いていた巨大な組織、
例えば、政府、医療関係者の秘め事は
その前の山羊座では隠し通せました。
しかし、もう終わりです。
蠍座の支配星冥王星が
公平さと人類愛の水瓶座に移動します。
蠍座(Scorpio=スコーピオ)の語源は、
罰や苦痛を与える、先が金属のとげになっている鞭の意です。
とうとう、お仕置きが始まります。
何もかもが一気に起きて来るでしょう。
そして、いくつもの隠蔽事案を明るみに出し
死を迎えさせるのが蠍座(冥王星)です。
そしてここからが大切ですが、
この一連の出来事は他人ごとでないということです。
私たちは何を隠してきたのか?
私たちはどんなペルソナをかぶっていたのか?
そして、それを壊した後、
私たちは何を引き継ぐのか?
そう、ご自身に問いかけるべきです。
ここからが個人の問題ですが、
棚卸というぬるい表現は蠍座的ではありません。
もっと強烈な痛みを伴う、腑分け的な死を迎えます。
あなたの中で死なせなければならないものは何か?
終わらせなければならないものは何か?
でも、蠍座は私たちを見捨てません。
あのアニメ「フランダースの犬」のラストシーンのように
まるで息絶えたかのような弱々しい生命に
命を吹き込みます。
それが蠍座です。
だからこの春、冥王星が動くのです。
蠍座が「再生」「復活」と称されるのはその所以です。
蠍座は、「オレは偉い!」と豪語している人には
容赦なく死を与えます。
それは、神話でもそうです。
ところが、自分の弱さや愚かさを
骨身に染みるほど抱いている人々には、
自分の身を焦がしてまで助けます。
この両極端の 破壊と再生、死と生の
どうしようもない「別れ」がこの世に起きます。
あの銀河鉄道の夜の最後、
ジョバンニとカンパネルラが観たものは
赤々と燃える蠍座でした。
カンパネルラは死に、ジョバンニは生きます。
「ほんとうのさいわい」のために生きると決心します。
そして、旅で受け取ったすべてを
ジョバンニは受け継いで行くことになります。
0にする力、
遺された命の再生、
「ゼロになるからだ充たされて行け」
(千と千尋の神隠し 「いつも何度でも」 歌:木村弓)
この二つを担うのが蠍座です。
ちなみに、乙女座♍と蠍座♏のマークは似ています。
この二つの星座は、
ともに癒しを担当しますが、規模が違います。
乙女座は天の医者、特に肉体の癒しを担当しますが、
蠍座は、人知を超えた天の力で癒す力を担当します。
生が癒しになるか?
死が癒しになるか?
蠍座は、そういった人間の力には及ばない
天意とつながる星座です。
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