春、穀雨のころ⑧・・・朝露と雑草
それでも除草剤をまく気にはなれない。
鎌で刈るか、草刈り機でやる。
このころの雑草は、かき分けて根元あたりを見ると
朝露を受け、意外に多くの水分を含んで濡れている。
そりゃ、すくすく育つわけだ。
鎌で刈っていると、
羽化したばかりのちいさな蛾や虫がときどき顔を出す。
その虫を狙って鳥が降りてくる。
今日は、ヒヨドリだった。
ヒヨドリは意外に人懐っこい。
人のすぐ足元まで来て様子を見る。
雑草という名前の植物はない
私が名を知らぬだけだ。
その、名も知らぬ、そして
人間にとってはやっかいものの雑草にも
ちいさな可愛い花が付く。
刈り取る時に少し気が引ける。
仕方ないなと毎年鎌をふるう・・・
自然の営みの中のちいさな美・・・
雑草は、その美を途中で途切れさせられても
再び息を吹き返す。
にくらしいやら、かわいいやら・・・(笑)
そのうちどちらかわからなくなる。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
春、穀雨のころ① オオルリの祝福・・・
最近の温かさと雨で、畑は草ぼうぼう・・・
それでも6年前に始めたころよりは、土もでき
カラスノエンドウがまっさかり(笑)
雑草とは人間の分類ですから
益虫、害虫と同様に
勝手な言い分にすぎません。
「春雨降りて百穀を生化すれば也」
このころの畑、山野は
生命力の塊・・・
最近は、をちこち53でかいたため、
ふたたび自分の食に目がいき、
一日一食の生活をはじめています。
からだの重みが軽減され
かえって元気に畑仕事がすすみます。
ふと・・・
10周年のおふるまい会の時から聞こえていた
ある美しい鳥の音色が響きました。
見上げると、瑠璃色のきれいな鳥でした。
曇り空に映えるその美しい声の主は「オオルリ」・・・
畑仕事の労をねぎらうように
わたしの頭上でしばらく鳴いていてくれました。
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