樹下石上 67・・・毒入りケーキに オーガニックの苺を乗せて
参院選の各候補者の政策をネットで比較して
どの候補者がいいのか話題に上がったそうです。
3人グループのうち選挙権があるのが一人・・・
その生徒は12月生まれなのでまだない・・・
「あーー、選挙行きたかったなー」
そう彼女はつぶやきました。
うちの生徒は日ごろのわたしのトークのせいなのか
比較的選挙への意識が高いともいます。
彼女は、ちょうど政経で憲法第9条を習ったばかりだったので
なんで、あんないい憲法を変えようとしているんだ!といっていました。
「友達もさ、なんで変えなあかんの?」と言ってたよ・・・
そうなんです。
何で変えなきゃいかんのか? です。
昨今の国際情勢が・・・
中国が侵略してくる・・・
北朝鮮がロケットとばしてくる・・・
これらのプロパガンダに
わたしたちは洗脳されている散っても過言ではありません。
ある卒業生のお父さんが、
「自民党に入れないと大変なことになる」
そういっていたそうです。
いえいえ、いまの自民党に入れたほうが
大変なことになるのです。
それにしても今回の選挙、
おかしなねじれができています。
各世論調査、誤差はありますが
直近の報道ステーション世論調査・・・
➡報道ステーション 2019年6月22・23日(土・日曜日)【調査方法】電話調査(RDD方式)


現在の安倍政権の支持率は、43%
でも、消費税増税反対は、50%
反対も多いけど、支持も多い。
自民党は消費税を上げると言っているのに支持!?
そういう人も多いと思います。
よくわかりませんね。
さて、2012年のつくられた自民憲法改正案に基づき、
耳当たりの良い言葉に変えたものが今回の「改憲4項目」です。
毒入りホールケーキを切り分けし、
オーガニックのいちごを乗せれば食べさせられる
とでも思っているのでしょうか。
分断して、毒をくらわせる・・・そんな4項目です。
①国防軍を自衛隊に変えた!?
任務は災害救助のみで、軍事行動などひろがらない!?
➡今のままなら なぜ盛り込む必要があるのか?
法律で十分カバーできる・・・
安倍さんがよく言う「(直接聞いた)自衛官の子どもの話」は
実は、直接聞いてないし、何十年も前の話でモリモリのお話だった。
安倍首相が防衛大卒業式でも自衛隊を道具に改憲を宣言!「お父さん、違憲なの?」の詐術をいつまで使い続けるのか
②自民は、法律で済む緊急事態事項をわざわざ「憲法」に盛り込む
➡国を守るのは国民!?
必要とあれば、緊急事態指定にして、基本的人権を国が制限する
国があってこその個人という明治憲法に戻す考え
③自民は、教育の無償化!?
➡国が選別する大学で、のみ。
しかも、軍需産業やGDPを押し上げる大学のみ
わずか1割が対象のみ
④自民は、一票の格差は仕方がない!?
➡一票の格差をなくすための 選挙「合区」を辞めるといいます。
自民候補を通りやすくし、地方自治体を国政の手先に変えれやすくなります
自民改憲4項目は、
ざっと言ってこんな感じです。
安倍さんは、「憲法とは国の理想やあるべき姿を示すものだ」といいます。
この方は、立憲民主主義とは何かをご存知ないようです。
憲法は、法律の法律・・・
憲法は「国民が権力者(国家)に守らせる法」なのです。
「個人主義」よりも「国家主義」が優先され、
「天賦人権論」や「平和主義」など、
現行憲法を支える基本理念がすべての面で後退させるのが、
この自民党改憲4項目です。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
tag : 自民改憲4項目
樹下石上 62・・・超危険な!自民「改憲4項目」
「緊急事態条項の新設」については「ステルス作戦」を実行している。
憲法9条に衆目の関心を引き寄せ、事実、
多くの労組、民主勢力は「9条改悪阻止」に全力を投入している。
しかし、「緊急事態条項 新設」の危険性は焦点化されていない。
・・・・・・・・・・・・・永井幸寿弁護士
わたしが、よく上げる自民党改憲案は2012年版ですが、
➡憲法より上!?緊急事態条項
この参院選にむけて 2018年3月25日、自民党大会において、
改憲4項目という修正を加えている。
「9条への自衛隊明記」
「緊急事態条項創設」
「参院選『合区』解消」
「教育の充実」の4項目からなる
「改憲たたき台素案」が条文の形で発表された。
➡自民党大会】「改憲4項目」条文素案全文
先に要約すれば、
「災害」をダシにして、
いつでも集団的自衛権の行使を可能にし、
政令を憲法より上にすることで
いつでも独裁体制を始められ、
いつまでも独裁を終わらせられないようにし、
いつのまにが「戦争放棄」をなかったことにし、
お金を出す代わりに、
子どもの学びの自由を奪い
GDPに貢献させる学徒出陣を行い
一票の格差は、合憲であると宣言する・・・
そういう内容になっています。

これらは一見すると、
2012年版より柔らかくしている部分があるので
危機は和らいだのかな、と思いきや
根本的考え方は、全く変わっていないだけでなく
憲法条文に慣れない国民を言葉巧みに
巧妙に和らげて、騙し、本質を隠している意味で
さらに悪質になっている。
以前の案でも、9条の改定を隠れ蓑にして
緊急事態条項が本丸だったのだが、
今回の改憲4項目については
以前よりさらに恐ろしい内容が盛り込まれていた。
選挙前の、今年の憲法記念日に
憲法論議がやたらと静かだったのは、
そういうことだったのだ。
私も今日知って、とてもびっくりしたのですが、
改憲4項目の緊急事態条項は、
さらに悪質になっている。
緊急事態の宣言や解除に
何ら制限を設けないものになっており、
独裁が、何となく始まって、
いつまでも続いてしまうということだ・・・
この4項目は、前川さんも言及しているので
どうか、少しの時間でいいので見ていただきたいと思います。
1:16:00ぐらいから・・・
最後に、弁護士の伊藤真さんの言葉を載せます。
4項目に関する個別の議論をする前に、
まず、前提として理解しておかなければならないのは、
自民党が2012年に発表した「自民党憲法改正草案」は
現在も取り下げられてはいないということです。
つまり、自民党から提案される改憲案というのは、
あくまでも、あの「自民党憲法改正草案」の発想や考え方を基にしながら、
「現実的な改憲のやりやすさ」を考慮して出てきたものであって、
その理念や方向性はまったく変わっていません。
ですから、私たちはこうして個別に示された改憲案の意味についても、
2012年の「自民党憲法改正草案」を貫く理念や方向性の中で理解する必要がある。
これが、すべての議論の出発点であり大前提なんですね。
それでは、2012年に発表された「自民党憲法改正草案」の
特徴とは何なのかということですが、
これは一言で言えば
「今の憲法の基本原理のすべてを後退させる」
という方向性です。
「個人主義」よりも「国家主義」が優先され、
「天賦人権論」や「平和主義」など、
現行憲法を支える基本理念がすべての面で後退しています。
また、それ以前の問題として
「憲法は国家権力を拘束するもの」だという
立憲主義の本質を理解していない人たちが、
あの憲法改正草案を作っていることが大きな問題です。
安倍首相自身の過去の発言から見える改憲案は、
「憲法とは国の理想やあるべき姿を示すものだ」
という立憲主義とは、明らかに異なる憲法観に
基づいた改憲案だと言っていいでしょう。
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体