減った職種から選ばなければならない今の子供たち・・・
3万5000種ほどありました。
今現在、その職種は増えたでしょうか?
減ったでしょうか?
2020年現在で、職種は、1万7000種といわれています。
約半分に減ったわけです。
なくなった職種には、
機関車のかま焚き
電話交換手
灯台守
渡し船の船頭
・・・・・
あげればきりがないですが、
この100年の間に多くの職種が消えました。
また、
全くなくならないにしても、
極端に減った仕事もあるでしょう。
私の父の職業だった、背広職人もその中のひとつです。
これは、機械化、技術進歩の結果、そうなったとも言えますが、
その機械化、技術進歩によって
より人間に近い職業から消えていったとも言えるでしょう・・・
機械は、あくまでの私たちが主体である場合に自然であって、
それが逆転するとき、人は人でいられなくさせられることが多いです。
いわゆる、人生を盗まれる結果となります。
ここでも何度も登場する発達障害グレーゾーンの彼が
最近になって、歩荷になりたいと言ってきました。
マラソンが得意で体力があり、
力仕事もさほど苦にならず、
自然が好き・・・
高校3年生の時に、なにげなく話題に出したところ、
いつもどこかで引っ掛かっていたらしく、
今再び、目指したくたったようです。
現代社会において、
こうやって極端に数の少ない職種につくには、
物理的にその職種に近づいた経験をたくさん積むしかありません。
特に、機械化が及ばないところはそうなります。
山に登り、
山について知り、
道具について学び、
同じ趣味の仲間を作り、
経験値の高い人から学び、
まさに手探り・・・
わたしも、その都度調べるしかありません。
幸い今はネット社会ですので、
そんな希少な仕事でも調べればたくさん出てきますが、
事前情報が多すぎて、
やってもいないのにやった気になったり、
調べに調べているうちに、
熱意が冷めて結局やらずじまいということも多いので、
そこは注意が必要だ・・・
逆説的だが、
機械化が進み、便利になった現代こそ、
とにかく、小さなことからでもいいので、
自分の身体を使って経験することが何よりも重要だ。
いわゆる身近な地上にはないが、
まぎれもなく人間に必要な職業・・・
教育関係者として思うのです。
それは、地上で有名な職業だけでなく、
そういったニッチな仕事にもアンテナを張ること・・・
そして、彼ら彼女たちの特性によく気がつき、
その入り口まではつれていける智恵を持っていること・・・
職業に彼らを合わせるのではなく、
彼らに合う職業をあらゆるところから掘り出してくること・・・
そして、
人生が盗まれる職業ではなく、
人生が豊かになる職業・・・
その欠片でもいいので、見つけられる手助けをすること・・・
いえ、もっといえば、創り出してしまうこと・・・
私たちにお役目があるとすれば、
そういったことではないでしょうか・・・
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