令和buzz287・・・絶対臥褥(ぜったいがじょく)
それは、天地人、すべてから手が差し伸べられます。
わたしはそう思います。
しかし、自ら立ち上がろうとしないものは
・・・・・
それは無理です。
休憩するなら休憩でもいいでしょう・・・
でも永遠の休憩、それは死にさえ値しません。
死は、生があって初めて死と呼べるからです。
「人法地、地法天、天法道、道法自然」
(人は地に法り、地は天に法り、
天は道に法り、道は自然に法る)
「人は大地を模範とし、大地は天を模範とし、
天は道を模範とし、道はおのずからあるべき姿に従う。」
生まれた赤ん坊は、寝返りを経て
立ち上がることを目的に這いずり回ります。
ハイハイです。
私たち大人もそうでしょう・・・
生後立ち上がった後でさえ、
何度も這いずり回るような苦しみに出会います。
しかし、それはやがて
第二の立ち上がり
第三の立ち上がりに向かうためです。
それを逆手に取ったというか
いや、かえって自然というか・・・
極端な療法さえあります。
森田正馬氏の神経症(不安障害)の治療方法に
絶対臥褥(ぜったいがじょく)という方法があります。
入院治療の第一期にあたりますが、
患者さんは終日個室に横になったまま過ごします。
食事、洗面、トイレ以外は一切の気晴らしは禁じられます。
あらかじめ患者さんは「不安や症状は起こるままにしておく」よう
指示されます。
最初の1〜2日は心身の安静が得られますが、
3日〜5日目頃には過去や将来に様々な連想が広がり、
しばしば強い不安や苦悩に襲われるようになります。
この時に不安をそのままに堪え忍んでいると、
悩みが急速に消失することもあり、
これを森田療法では「煩悩即解脱」と呼んでいます。
その後6〜7日目には退屈を感じて心身の活動欲が高まってきます。
これがその後の治療の足がかりとなるのです。
➡森田療法より
しかしそれも、立ち上がるための療法です。
私たちは、大地から離れようとするが、
大地に添って生きなければならないということです。
苦しみの渦中にある人は
どうか大地に寄ってください。
触れてください。
それだけできっと何かきっかけを得られると思います。
人を助けるのは人であるときもありますが、
よほど深いときはもう人ではないのかもしれません。
人は地に法り・・・
そうなのでしょう・・・
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