今もアリか?「石の上にも三年」
それは、中1の子で、
部活の顧問の先生に関する愚痴だ。
そもそも、その子は
部活に入ることもあまり気乗りではなかった。
だからあらかじめ土日はいかないと顧問に伝えていたが
顧問は友達まで使って執拗に来るように誘ってくるようだ。
最近のこの暑さと顧問のしつこさで
もともとのやりたくない気持ちがさらに強まった。
私の回答は、シンプルかつ即答だ。
「面白くなくて嫌ならやめたら?」
いまだに、
3年続けると内申に有利という伝説(事実?)がはびこっているので
相談する大人や先輩は
「入試に不利になるから3年やった方がいい」と帰ってくる。
しかし、私は「否」と答えたい。
理由は、2つほど浮かぶ・・・
中学生の感受性が豊かな時代に、
その子にとって周りの正しさに屈服する3年間が
いかに有害かを知っているからだ。
周りの正しさは、たいてい「恐怖心」からきている。
この事例なら「やめると内申に響く」だ。
しかしそれは本当だろうか・・・
高校の「選抜の基準」をざっと思い起こしても
部活動を重視している学校はせいぜい1/3ぐらいだ。
だから、100%正しくない。
最近では、そういった部活になじめない子供たちを受け入れる学校もある。
やはり人のうわさはあてにならないし、
恐怖心からの行動は、その子の人生の癖となって
自ら新しいことを始める勇気が育たない・・・
この傾向が、青年期や成人後も続けば
このコロナ騒動のような大人が出来上がる・・・
2つ目の理由は、
中学生ぐらいまでの時期は、
自分の「好きなこと・得意なこと」の経験を蓄える時期だからだ。
この土台がなければ、将来
「役に立とうとする意欲」も
「誰かを助けようとする意欲」も湧かなくなる。
これらは将来お金を得るための原動力だ。
自分を愛していて、
誰かに貢献したいという意欲がわき、
周りへの感謝が自然と生まれる・・・
これこそが人生の核・・・
中学の3年間を
「嫌でくだらないと思う時間」に費やすほど
危険なことはない・・・
昨日、その生徒は勇気を出して
担任の先生に「やめる」と言ってきたようだ・・・
その後、3者面談を経て顧問に伝えられ
承諾をもらう流れのようだ・・・
入る時はえらい軽いのに
辞める時のこの重装備にはちょっと呆れるが、
とにかくこの子の勇気が発動し始めたようだ・・・
心から応援したい・・・
theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : 石の上にも三年?