冬、小雪のころ⑤・・・銀杏と物部
天理の石上神宮など・・・
物部の祖先は、石、磐などと関係が深い・・・
そして・・・これは私の勝手な解釈だが、
関西の物部氏の故郷には銀杏も多い。

銀杏の黄色い葉っぱは
鶴が羽を広げて飛んでいる姿に似ている・・・
石見の一宮、物部神社は、「鶴」がご神紋だ。

そのことに気が付いて以来
私は銀杏が美しいところは時間がゆるされる限り
車を降りて銀杏を眺めることにしている・・・

岐阜市北部、長良川のほとり・・・
知る人ぞ知る、小さな銀杏の名園がある・・・
「雄日ヶ丘公園」(ユウヒガオカコウエン)
おそらく地元の方が散歩されるぐらいで
隠れた銀杏の名所であろう・・・

先日も、長良川を上流へ向かうドライブの途中で母と寄った。

銀杏の黄色に囲まれると
わたしはなぜか落ち着く・・・
人生の後半・・・
人は自分の魂の色の服を着るようになるのだろうか・・・
オレンジや黄色の服をよく着るようになって
なおのこと好きな樹になった。
昔、子どものころ、
黄色やオレンジ、紫の服を着ると
キチガイの色や・・・といって
大人やクラスメイトにいじめられたり、ばかにされた昭和人・・・
私はランドセルがオレンジだったのでかなりやられた・・・
先日、そんなことを子どもに話したら、
「そんなことでいじめられるんや」
と笑われた・・・
こうやって、かつてはいじめの原因だったことも
やがて時代がすっかり変わって、
実にばかばかしいと笑い話になる日が来る・・・
不思議なことだ・・・
今は許される色になってつくづくうれしい・・・(笑)
来年もまた、母と来たいと思う・・・

theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
秋、立秋のころ⑯・・・甲子園と地祇(ちぎ)
最後の決勝戦は、
大阪桐蔭13-2金足農で幕を閉じた。
私もTVで観戦していたが
金足農のエース吉田君がHRで8点目を入れられたあたりから
かわいそうで見ていられなかった。

全国の高校は、大阪桐蔭以外すべて負けてしまったことになる。
しかし、勝つ者、負ける者・・・どちらの姿も尊く、
私には学ぶことが多い甲子園である。
➡ちゃんと負ける
➡惜敗と醜敗
酷暑の中でのスポーツ・・・
選手層が薄い中のエースの連投・・・
将来のある高校生の身体を酷使させないための対策は
これから再び冷静に議論されるであろうし、
高校野球を必要以上に「美化」したいとは思わないが
やはり、彼らの熱戦には、プロスポーツ界が
とうに忘れてしまった何かが確かにある。
星稜出身の松井が一緒に校歌をうたったり
数年前、麻薬で捕まった清原が決勝戦を観戦していたりするのは
彼らの中に、その後の競技人生にはなかった何かが
その甲子園にある証だろう・・・
さて、甲子園は、勝っても負けても
彼らの真剣な戦いぶりが
何よりも素晴らしいし、楽しみなのだが
私はもう一つの楽しみ方をしている。
それは、各高校がある土地の地場力(地祇)と古代民族の力だ。
今回の甲子園も100万人以上の人々が足を運び応援しているが
それぞれの地元熱も相当すごいものである。
もともと応援していた人、にわか応援の人・・・
どちらにしてもすごい数の純粋な「熱」が沸き起こる甲子園・・・
時代の中で何かメッセージを残さないわけがない。
特に、ベスト8、ベスト4あたりからその力が顕現され始める。
以前、東経139度の旅という記事を書いた。
それは、この前年 2013年8月、
宙の言の葉でも紹介したことをもとにしている。
2013年 甲子園決勝戦 前橋育英4―3延岡学園の試合は、
連合系・氏族(渡来前半・土着系)と天孫降臨・中央集権系(渡来後半)が
数霊7で統合される幕開けをしめされた。
それは、縄文・出雲・海の民(海部・物部・尾張氏)と神武大和族(日向族)の融合であった。

今回、大阪桐蔭(河内生駒物部)-金足農(秋田物部)の戦いだった。
5年前、融合した原初渡来系・土着系×天孫系だったが
今回は完全に、原初渡来系・土着系の古代民族同士で
野球というゲームで楽しんでいるかのようだった。
ベスト8あたりを見ても
下関国際(関門海峡を制していたニギハヤヒ物部)
済美(愛媛・越智氏物部)
報徳(兵庫・津名物部)
近江(ニギハヤヒ東遷地)
日大三と浦和学院(秩父物部)
ここまで、古代物部氏がかぶると
偶然ではあるまい・・・
もちろんこれは「尾張物部」であるわたしの
贔屓目での見方であることも付記しておきたい。
古代の敗者であった物部氏が
現代の高校野球とその応援の熱気をかりて
日本という磁場にエネルギーを与え
国土を守ってくれている・・・
こうやって、古代の多民族が
土地神となって集結、顕現するのがまさに甲子園なのだ。
もとはと言えば、紀元前に
連合系・氏族(渡来前半・土着系)と天孫降臨・中央集権系(渡来後半)の
二つにエネルギーが分割され、
自らの力を弱めたところから2000年以上の歴史が紡がれている
日本(にほん)・・・つまり「二ホン」=2本?)・・・
地上の情勢がどうあれ
時空・磁場的には、ようやくかつての分断が融合され、
和をもちつつあることを祝福したい。
こういったことも楽しみつつ、
今年の甲子園もすべての日程が終わった。
古代史好きの夢物語と
どうぞ笑止してくださいませ。
また、余談かつ偶然だが、
金足農の吉田投手が見せるルーティン・・・刀を抜くしぐさは、

古武道の居合術(抜刀術)ととても良く似ている・・・
もともと居合(居相)とは、座ったままの至近距離で刀を抜き、
瞬時に相手を倒すためのもののようだが、
その古武道の居合が、越後・東北・千葉(ニギハヤヒ物部系)で盛んなのも面白い・・・
そして、甲子園球児の純粋なニュースの脇で
こんな出来事が発覚するのも何とも皮肉である。
➡伝統武道でも金銭授受が横行
決勝戦終了後に甲子園の空にかかった虹・・・
秋田の空にもかかった虹・・・
われわれは何の懸け橋にならねばならぬのか・・・
そう問いかけられた100回目の甲子園だ。


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