牡牛座にはかなわない
I have
これは、いわゆる所有などというちんけな解釈として
捉えては一義的です。
これは、牡牛座が五感をつかって外界を
「かけがえのない美しさ」に変換する力があることを表しています。
どんなに粗末な食事でも
どんなにcheapな衣服でも、
五感いっぱい
身体いっぱいにして
ああ、おいしい、
ああ、気持ちのいい風・・・と
自らのいのちに変換させてしまうそのさまを
I have としたのだ。
世界を捕まえに行くのではなく
牡牛座の方からじわじわと世界へ広がっていき
やがてその世界と融合する・・・
この包み方の逆説、
それが「幸福感」へと変容していくのが
牡牛座の「美しさ」の要諦だ。
それはまるで
芋虫がさなぎに、
そしてさなぎの中で
いったんドロドロに溶けた組織が再構築され
あの美しい蝶に変容するさまとよく似ている。
牡牛座の五感は、変容装置なのだ。
だから牡牛座の人は
楽しみ上手だし、
褒め上手だし、
助け上手なのだ。
すべてを幸福感と満足感へと変容させる豊かさ・・・
思えばそんな能力があれば、
我々はどんな世界だって結果
「Have」できるのだ。
人より美しくなろうとか
人より優れた人になろうとか
そういったことよりも
一体となること
融合することに「美」を見出すのが牡牛座・・・
「美しい」という感覚は、部分に分けることができない
牡牛座の項で石井ゆかりさんはこう言います。
確かにあの美しい蝶を、
ここは芋虫のエリア、
ここはさなぎのエリアと分けることに
何の意味もなさないように
牡牛座の感性は、まるで魔法のランプの使い手の様に
生まれたてのバラバラの世界を
肉体の五感を使って融合させ
「美」へと昇華させる。
I am の牡羊のあとに来る 「I have」は
自己と世界の違いを際立たせたからこその、融合なのだ。
だから価値があるのだ。
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