この宇宙は「未完の完」
こんなことが書かれています。
(宇宙は)すべて、私たちの脳が作り出す意識の中にあります。
となると、今、存在している宇宙とは、
それを考えている脳を作った宇宙なのですから、
もし、それ以外の脳があれば、
“別の宇宙”が存在するかもしれない、ということになります。
いわゆるマルチバース(多重宇宙)論です。
ここで凄いのは、「脳が」ではなく 「脳を」という箇所です。
誤字でなければ、
私たちの脳は、宇宙も創るし、
宇宙も脳を作るということです。
この感覚がわかれば、霊視の過去世が
「あると言えばあるしないと言えばないし」ということも
わかっていただけますし
霊視がどんなものなのか
感覚的につかめるかと思います。
そして、霊視がインチキとかデタラメという
範疇でないことがわかっていただけますでしょうか?
それを問うなら、
目の前の海も、山も、川も、人間も、橋も、大根も・・・
目の前のありとあらゆるもの、そして
この宇宙そのものがデタラメ、インチキというのと等しくなるわけです。
(深めれば、インチキ(仮想空間)ですので
正しいのですがここではテーマではないので言及しません)
ではなぜこの宇宙があるのか?
それは、私たちの意識レベルを上げるため
というシンプルな答えに行きつきます。
佐治さんはさらに続けます。
さらには、それらを含めた根源的宇宙があって、
そこから次第に枝分かれしながら進化してきたのが、
この私たちの宇宙だとすれば、
今、私たちが住んでいる宇宙のすぐ横に、
私たちには見えない、感じられない“別の宇宙”が、
隣り合わせに存在しているといっても、それを否定することはできません。
ですから、エビデンス、論破がいかにくだらないことかが
お分かりになるかと思います。
文字通りの過去に囚われた奴隷だからです。
フラットアースにこだわることも
球体の地球に固執することも、すべてがナンセンス・・・
そして、誰かの理論をそのまま
後生大事に抱き続けることもナンセンスなのです。
奴隷になるための宇宙を創り、
その宇宙に脳を作ってもらうことになるからです。
私が霊視をするたびに、
まるで未来を作っているかのような感覚になったあの希望は
こう言うことだったということも
偉大な佐治さんのお陰で言語化を確認できました。
そして、新しい太陽系を作るということも
たやすいということです。
今から30年ほど前の大昔、
一介の家庭教師に過ぎなかった私が
学校の先生方に混じって夏の勉強会に参加した折、
提出するレポートの末尾にいつもこう書いていました。
未完の完・・・
当時、自分の探求を言葉にするとこう感じたので、そう締めくくりました。
しかし、もっとすごい人がいます。
賢治です。
私たちのこの世界は、
その賢治の言葉をお借りすれば
「永久の未完成が完成」なのです。
未完と言えば未完だし
完成と言えば完成・・・
佐治さんがこの本の中でも引用されていらっしゃいますが、
わたしたちは、「永久の未完成が完成」という世界で
今呼吸をし生きているのです。
theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : 未完の完