令和buzz205・・・超古大人(ちょうこだいじん)の悲劇
➡二極化する昭和人
悲劇にも、
後者に当てはまる大人がいたら
コッソリ教えてあげてください・・・
あなたは、「超古・大人(ちょうこ・だいじん)」ですよ・・・と。
本当に多いんですよね、こういった方が・・・
もちろん昭和にもよかったことはいっぱいあります。
それは昭和人ならだれもが持っているいい思い出・・・
でも、それを今の子供たちに当てはめて、
ハマらない子供を
叱咤激励!?という名の支配をしている
滑稽な昭和人がとても多いのに驚きます・・・
まずは謙虚な観察・・・
そこから始めた方がいいでしょう・・・
古い革袋に
新しいワインを入れてはいけません・・・
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令和buzz1・・・紅白がつまらない
皆様はいかがお過ごしですか・・・
今日から新年発起・・・
「令和buzz」というカテゴリを新設して
よもやま話をしていこうかと思います。
ご存知、バズとは、いまでは「バズる」ということばがあり
これは、「ネット上で爆発的に話題になる」という意味ですが、
もともと「バズ」(buzz)だけでも、
人のがやがや話す声という意味があります。
ただ、情報センスのない私が
バズりそうな話をできるわけもなく(笑)
なんとなくがやがやとよもやま話的に話していこうかと思います。
で、今日のお話は、年末恒例の紅白歌合戦のお話・・・
皆さんの中には、もうとっくの昔に紅白など見てないわ・・・
という方も多いかと思いますが、
そこは昭和人の性・・・
年末、一台のTVを囲んだ家族団らんシーンが忘れられず
(1963年(昭和38年)の第14回が81.4%で最高視聴率)
ついついつまらないと言いつつ何十年もの間「紅白」を見てきました。
往生際の悪い私です。
しかしとうとう、昨年の紅白・・・
あまりのつまらなさに引導を渡すことができました。
何年も前から、「これは●ャニーズ歌番組だ!」と思っていましたが、
途中で挟まるほんまもんの歌手の歌声に救われていました・・・
数の暴力で歌うわけでもなく
口パクでもなく
本当に歌う心の歌手・・・
それが私にとっての命綱だった(笑)
が、今年は、
ちょっと大きくなった子供たちのパプリカを聞いた後、
あまりの変わり映えのしない演出に
私はとうとう寝てしまいました。
たいして上手でもない歌・・・
別に売れたわけでもない歌・・・
昨年の栄光・・・
過去の栄光に縛られた歌と演出・・・
初詣に出かける前にちらっと見たときは、
オリンピックの映像ばかり・・・
たしか、オリンピック映像は
初めのほうにも流してませんでしたっけ!?
極めつけは、あるJ系グループに
有名アーティストが曲を作ったということで
メイキングからそのアーティストのコメントまでつけて
曲が始まるという特別ぶり・・・
会場もさらに特別扱いの新国立競技場・・・
あきれてものも言えない・・・
紅白は、●ャニーズの歌番組ではない・・・
どこが皆様のNHKなのだ!
しかも、昨年ブレイクした
このアーティストにすがらなければいけない
番組構成、演出とはいったいなんだ・・・
日本も本気でエンタテイメントを学べる大学等を作らないと
どんどん先細りするばかりだ・・・
現に、NHKのこの番組など巨大な金が動き、
しかも一部の人間だけが潤うだけで
見る側はどんどん白けていく・・・
もともとTVはあまり見ない人間だが
年末年始という昭和的ノスタルジーに浸るために
恒例の歌番組を見ていたが、
とうとうお別れの時が来たようだ・・・
そういえば毎年2日にやっていた
「新春かくし芸大会」も本当に面白かった・・・
歌手の方たちも真剣そのものだった・・・
ああいった年末年始伝説のTV番組は
もう生まれないのだろう・・・
私の中で、昭和の偉大さがまた一つ消えていった・・・
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樹下石上170・・・深みの昭和、広がりの平成
チームメイトに江夏、山本浩二、衣笠がいた
高橋慶彦(よしひこ)のコラムが
JAFの毎月送られてくる冊子に載っていた。
入団した高橋は、高校時代ピッチャーで4番・・・
しかし、プロでは力の差が大きく通用しなかった。
そんな高橋に当時の古葉監督はこう言う。
「慶彦、プロ野球って足だけでも飯が食えるんだぞ」
この逸話は、曲がりなりにも教育に携わる人・・・
教師だろうが、塾の先生だろうが、
町のクラブコーチだろうが、
親御さんだろうが・・・
とにかく育てることを生業をしているすべての人が
見習いたい古葉監督の秀逸さである。
まさに、指導者とはこういう人のことを言う・・・
つまり、
①部下の、生徒の、伸びる要素を見抜き
②方向性を示し
③結果、やる気を出させる
こうなれば、目の前の部下や生徒さんは
自然と伸びていく・・・
当時いた山内コーチも素晴らしかったらしい・・・
プロ野球はみんなよーいどんで始めるが
早く終わってしまう選手もいることを
例に挙げてこう言ったという。
「途中でもがかなあかんのよ。
もがいてもがいて、道のりを長くするのは自分よ。」
野球の深み、奥深さを知らしめている。
昭和人のボヤキかもしれないが、
昔の指導者は、目の前の技術やテクニックだけではなく、
そのスポーツの本質をよく語った・・・
生きる本質と言ってもいい・・・
それは若い私たちからすると
まるで宇宙を見てきた翁からの教訓のようで
キラキラした目指すべき道標のように見えた。
だから、努力もしたし、何よりも楽しかった・・・
この高橋はこうも言っている。
古葉や先輩の衣笠はとても怖かったらしい。
怖いけど好きだったと・・・
確かにいた・・・
あの先生 怖いけど好きだといえる存在が・・・
逆になんであんなに怖くなれるのか興味さえ持った。
どういう心構えで怖くしているんだろうと・・・
インターネットやSNSで
今の子供たちの前には
途方もなく広い世界が開けている・・・
黒電話で育った我々からすれば、
もう何でもできる錯覚に陥りやすい。
でも深みはどうだろう・・・
今の中学高校生に、
そういった大人の道しるべはあるのだろうか・・・
このコラムを読んでふと寂しくなったが
思い直した・・・
未熟者で恐縮だが・・・
だったら、わたしが後を引き継ごうかな(笑)
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
樹下石上154・・・秋を楽しむ
昭和の商店街
すすき
夕日
・・・・
ふらっとおいしい蕎麦屋へ行きたくなって、
岐阜まで足を延ばす・・・

三重から岐阜市内は意外に遠い・・・が気持ちいい。
高速で一本、というわけにいかず
長島で下りて、ひたすら長良川沿いを上流へ向かう・・・
この堤防沿いの道が実に気持ちいい・・・
若い時は、愛知県から三重へ下って行ったが
いまは、それが逆になった・・・
川を上る・・・そのまま天まで行ければもう龍になる・・・
途中、伊吹山や金華山が見えてくると
俄然そんな気分となる(笑)
墨俣あたりの堤防の長い桜道が
秋の澄んだ空気に透けて
すでにうっすらピンクの準備をしている・・・
自然はうそをつかない
春が楽しみだ・・・
無口な店主が切り盛りするおいしい蕎麦屋を後に
ふらっと昭和の商店街、柳ケ瀬へ足を向けた・・・

夜になれば灯るであろう小さなネオンのボックス・・・

いまだに現役の昭和の映画館・・・

70年続いた喫茶店が閉店してしまい、
それを惜しみ復活させ、後を継いだ若者たち・・・
長蛇の列ができていたライブハウス・・・
地野菜や古着を売る店・・・
泊りであれば、ぜひとも寄りたい昭和の大衆居酒屋・・・
廃れたといわれていた商店街が
なんのなんの・・・
少しずつ復活の兆しを見せていた・・・
息吹・・・
人が生きて、なりわうその場で育つ生気・・・
昭和の看板の文字は大きく、
原色で派手である・・・
一方、平成・令和の若者店の文字は、
小さく控えめにおしゃれに書かれている・・・

柳ケ瀬はそのどちらも認め合い、
互いが融合し、在りし日の昭和を支えようとしていた・・・
そば
昭和の商店街
すすき
夕日
・・・・
秋の日は短い・・・
今年もちゃんと秋を楽しめてありがたい・・・

theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体
令和誕生④・・・令和ええじゃないか
各地ではお祭り騒ぎだったようです。
➡「令和元年」到来、祝福ムード カウントダウン歓声
➡郡上八幡 令和徹夜踊り
まるで、幕末に起きた「ええじゃないか」みたいです。
日本の今の閉塞感をだれもがきっと感じているからでしょう。
令和が、それを打ち破る時代になってほしい・・・
そういう庶民の願いが爆発していると思います。
わたしは見えない世界を当たり前に生活しています。
寺社を囲む自然に神を見ますし、
そこに流れる厳かな空気も大好きです。
天皇の仕事に敬意を表しますし、
元号が改められて、いい時代が来ることを心から願います。
そして、こういったええじゃないか的なお祭り騒ぎは
個人的に大好きです。
ただ・・・
ただ、それらすべてを関連付けてあがめることはしません。
なぜか・・・
それをつなげると、
政治的・教育的・経済的に利用される隙が生まれるからです。
歴史的に見て、その隙の例は、枚挙にいとまありません。
近くは、国家神道・・・
明治に国家神道がうまれ、第二次世界大戦終了まで
国民は一つの道に導かれた歴史があります。
国家神道が生まれる前は
自然神、神仏習合、ごちゃまぜの神様、八百万の神・・・
沖浦さんは言います。
➡「日本人」はどこから来たのか
私たちの言う「日本人」とは、
いくつかの異なる系譜をもった民族集団が、
複雑にからみあい混じりあっており、
決して「日本人」というひとつの系譜にはまとめられない。
同様に、日本文化といわれるものも、
渡来してきた民族集団がそれぞれ持ち込んだものが混じり合い、
あるいは日本の風土に合わせて変化してきたものなのです。
日本という概念も
日本人という概念も
日本文化という概念も
ひとつにまとめ上げれるものではない・・・
私もそう思います。
➡古代日本のアイデンティティ
なぜ、私がこのことを強調したいかというと、
ことさらに「日本人」の優秀さを強調したり、
「日本人」としてどうあるべきかという精神論、教育論を
国民に押しつけようとする風潮が根強くあるからです。
これだけ情報にあふれた社会でありながら、
「日本人」がどうやって形づくられてきたかは驚くほど知られていません。
私たちはまず、私たち一人ひとりのルーツは
多様であるという事実を知る必要があります。
沖浦さんのこのレポートを
私は何度ものっけますが、
それは、これを理解しないと、
例えば、神社に憲法改正の署名用紙や旗がたなびくことに
違和感が生まれないからです。
いつの時代も、巨大で、力ある団体、
イデオロギーに認定された「神」が利用され
その国や民を一定の方向へとかりたててきた歴史があります。
それは日本だけではありません。
どんな宗教・国でもありうることなのです。
もう何度も歴史が証明してきています。
日本政治は、政教分離という原則があります。
しかし、いまや「日本会議」をはじめ関連諸団体によって
その原則は反故になっています。
➡日本会議
その事実を冷静に見ながら
私は令和をお祝いしたいですし
いい時代になるよう一人の庶民として祈りたいと思います。
ちなみに令和のカウントダウンは、
昭和の名残が残るあるスナックで迎えました(笑)
庶民が笑い、歌いあう昭和が飛び交う
本当に懐かしいお店でした。
あたらしい時代が幸せになるようにと願う庶民の思いが
政治や教育や経済に利用されるのはもう勘弁してほしい昭和人です。
➡古賀茂明「安倍総理に言いたい。『天皇陛下の政治利用は止めてくれ!』」
➡田原総一朗×古賀茂明「安倍首相は天皇陛下で人気取り」政治利用に苦言
theme : 気付き・・・そして学び
genre : 心と身体