電話帳
着信の表示には、古い生徒の名前・・・
懐かしいなと、受話器を取りつつ、
聞こえる声は確かにあの生徒の声です。
この生徒は、私が店を開店する前の準備期間、
「先生暇やから手伝うわ!」
といって箸入れを手伝ってくれた有難く懐かしい生徒です。
いまから14年も前のことになります。
「あの、私は・・・」
そう遠慮がちに言いかけた生徒の声を
申し訳なかったのですが途中で遮るようにして
「○○さんやね?」と明るく言うと、
「え、何でわかったんですか?」
と嬉しそうに安心した声が返ってきました。
電話登録の件数も限られているので
時々電話帳を整理するのですが、
彼女のはなぜだか残っていたのです。
聞くところによると
子供さんが小2になられているとか・・・
一度カフェに来てくれたときがあって
そのときはまだ乳飲み子でした。
時間の流れは早いです。
で、そのお子さんをうちで見てもらいたいとこのこと。
今度お子さんと見学に見えるそうです。
この仕事を長くしていると
いつかこういう日は来るのではと思っていましたが
まさかご恩のある彼女のお子さんが来てくださるとは・・・
ご縁に感謝、ありがたいとしか言いようがありません。
この前も、これまた、
うちの塾の第一号の生徒さんがご結婚されるとかで
お知らせをいただきました。
古い生徒さんは、私に自分の原点を教えてくれます。
気持ちを新たに今日も頑張りたいと思います。
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