十年、をちこち・・・⑭
Cafeと塾を始める。
わずか半月ほどで
2つのことを決めた私が
絶対にしたいことがありました。
それはお世話になった保護者の方に
会社を辞めると伝え、
これまでの長きにわたるご支持に感謝を伝えることでした。
皆さんはあまりご存じないかもしれませんが、
当時(いまもそうかもしれません)塾業界では、
やめるということを伏せたまま
授業をしなければいけないという暗黙のルールがありました。
それはやめる職員に引っ張られて
生徒たちが辞めてしまうことを防ぐというものでした。
それまで 辞める職員の中には
あえて生徒を引き抜くために
辞めることを伝え
「後足で砂をかけ」
次のステップにするという人もいました。
これは全くいただけませんが、
お世話になった方々へ
お礼を伝えられないのも本当につらいことでした。
「お礼と感謝を伝える」
そういった、当たり前のことをさせていただけるのだろうか・・・
それが気がかりでした。
会社に不義理は果たしたくない。
かといって、お世話になった保護者の方にも同じくらい厚い思いがある。
そこで私は社長に相談しました。
12年と3か月の間
本当に私のことを信頼してくださり、
ご友人も何人かご紹介くださり、
長い年月、本当に長い年月
私と会社を支持してくださった方に
はがきでお礼とご報告をしたい。
そう社長に包み隠さずお伝えしました。
割合的には10%ぐらいの方だったと思いますが、
せめてこの方々だけにはお礼が言いたいと・・・
本当に珍しいことだと思いますが、
わたしのこのわがままを社長は許してくださいました。
もう一つあります。
今のAddCafeと元の塾とは
徒歩で数分の距離・・・
目と鼻の先です。
こういう場所で、やめた社員が塾を開くことも
通常は許されないことでした。
これも包み隠さず社長にお話しし、
「そうか」とご了承してくださいました。
そして、さらに4月に入り募集時期が落ち着いたとき
さらに人数を絞った方々に、新しくはじめる店と塾の葉書も送らせていただきたい・・・
そんなことも許可をいただきました。
これらのことに関し、
今までの通例破りを許してくださった社長には
本当に感謝しかありません。
当時、送らせていただいた葉書です。

とても懐かしい葉書です。
これをお渡しできなかった多くの皆様・・・
心の中では、お礼と感謝でいっぱいでした。
月日を経たブログの中ではございますが、
改めてお礼と感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。
こちらの都合で恐縮ではございますが、
こういった事情があったということで
お許しいただければ幸いに存じます。