関係するだけではこの世について知ることはない
4/23(日)8:00~いつものライブ配信をいたします。
テーマは、「進化は、自発と他発の間(はざま)にある」
私の体験談も交えながらお話します。
誰かが夢を見ながら
「私は夢を見ている」といい、
その際に他人に聞こえるようにそう言ったとしても、
それは、実際に雨が降っているときに
彼が夢の中で
「雨が降っている」と叫んでいるのと同様、
正しい発言ではない。
たとえ、彼の夢が実際に雨音に関係があるとしても。(絶筆)
ヴィトゲインシュタイン
私はこの言葉が折に触れてよく出てきます。
ときどき審神者(さにわ)に使う時があります。
夢の中の雨を語っているのに
まるで現実の雨について語っているかのような人がいるからです。
これは人間しかしません。
地に足がつくというのは、
決して現実的物質界だけで生きていることではなく、
無意識を意識世界へと投影させて
「かたち」にできているこの世のあらゆるいのちを指します。
ですから、今この世の「わたし」「あなた」が、
か-かた-かたち の経路を通って来ていて
三位一体ということを体現しているのです。
森羅万象、すべてが です。
木々も
動物も
虫も
風も
人も・・・
だから、
関係していることを話すだけと
そのものであるのとでは
文字通り、雲泥の差なのです。
か:そのものである
かた:そのものになろうとする
かたち:そのものになる
だからこの地球という星は、経験の星なのです。
しかし、
ただ関係しているだけなのに
まるでそのもののように、そのものになったかのように
ふるまう方が多いからです。
冒頭のヴィトゲンシュタインの言葉はその戒めです。
関係するだけなら、代わりはいくらでも存在します。
しかし、そのものであること・・・
だから、
いのちも人生も芸術も
異音同質なのです。
ちがうのに、同じと言ったり、同じふりをするのは
とても苦しみを生みます。
か:そのものである
かた:そのものになろうとする
かたち:そのものになる
この一連の流れ・・・
それを表す最も近いこの世的言葉は、
「天上天下 唯我独尊」でしょうか・・・
わかっていただけるとありがたいのですが・・・
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theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : 天上天下唯我独尊