土星の環をほどく
クロノスは、
ローマ名ではサトゥルヌス、
サターン=土星に転じられます。
クロノスは、父親の性器を切り取り、
子供たちを次々と飲み込み
ですので、怖い神と言います。
そのクロノスが、土星と重ねられているので
土星は恐ろしい星ということになります。
誰が誰におびえているのか・・・
ここがポイントです。
繰り返しますが、
土星は「クロノス」と関係が深いです。
神話での
ウラヌス
クロノス
ゼウス
この三世代の悲劇は、
親が子に対する虐待と恐怖と報復、
そしてその連続から生まれています。
親が子供に超えられていく恐怖を
暴君となって潰していくそのさまが
そのまま、土星のイメージとなっていっているだけです。
なんという醜い思い込み・・・
自分を超えていくことを「誉れ」と思えず、
小さな沽券にこだわる悲劇から起きる土星の意味です。
占星術はこの立場で「土星」を
「制限」
「試練」
「宿命」
「不幸」
と意味づけています。
だからこそ今の世の中、
土星をルーラーを持つ「山羊座」的世界も
そう解釈されます。
これはまるでキリスト教の原罪性と被ります。
人間にはもともと罪があるという制限があると・・・
では、土星には本当にこれだけしか意味がないのでしょうか・・・
実は、本来、クロノスは
「収穫と職業的神秘を授けるもの」という意味があります。
クロノスを「健全なクロノス」から
「悪魔的なクロノス」に仕立て上げたのは、いったいだれか?
おそらくユダヤなるものでしょう・・・
彼らは、土星の力の強さを知っていたと考えられます。
その前提を変え
その力を人類の不幸のために使い始めた・・・
つまり、収穫から略奪に力に・・・
わたしには最近そう思えてならないのです。
そして、皮肉にも
彼ら自身が自ら出した毒で
自らを呪縛した星が土星・・・
だから、土星には自らを幽閉するための「輪」があると思うのです。
私たち人類は、この土星の環を溶かすことができないか・・・
私はできると思うのです。
サタンリターンにおびえる必要はありません。
今こそ私たちは、土星の輪を溶かし、
健全な土星の復活を見る時代に来ていると思います。
theme : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
genre : 心と身体
tag : 土星の環