文学と音
文学、特に古典や明治の文豪の作品は
「音」つまり、音読で楽しむと
また一味違うと思います。
もともと古代人は「音」がすべてでしたから
「口伝」という形で物語が受け継がれました。
いま花結びで読んでいるこちら・・・

東北訛りの物語が耳に心地よい。
やはり物語は音がいい・・・
いま私が聞きたい作品が幸田露伴だ。
ということで、Amazonのオーディブルの無料体験から
幸田露伴を検索してみた・・・
え、ない!
なんと!
さっそく解約・・・
実に残念・・・
Amazonにはぜひ明治の文豪シリーズも
このオーディブルに加えて欲しい・・・
やっと見つけた幸田露伴「五重塔」はこちら・・・
作品名や作者は知っているが読んだことがない典型的な作品・・・
さっそく聞いてみた・・・
これはすごい・・・
まるで呪文だ💧
こんな難解な言葉が並ぶ作品を
今読める人が何人いらっしゃるだろうか・・・
そして、音読で聞いたとして
一体どれだけ想像できる人がいるだろうか・・・
文中には
「鉄瓶」「桜湯」など
われわれの生活から消えていってしまったものも多い。
もう日本語と言うよりは、
時代劇?
柔らかい漢文?
落語?
節のない詩吟?
「淡然」と書いて「さっぱり」
「待遇」と書いて「あしらい」
「平日」と書いて「つね」
「標準」と書いて「きめどころ」
なんという創造性、美しさ・・・
漢と和の程よい融合・・・
これは恐れ入りました・・・!
現代人にはまず太刀打ちできない・・・
まさに「百年に一度の頭脳」と言われた幸田露伴です。
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